(画像引用先:ワーナーブラザーズ)
今回は、DCコミックスの悪役キャラクター達が登場する異世界物語「異世界スーサイドスクワッド」を紹介します。異世界とDCの世界観を上手に盛り込んだ本作の魅力について記載していますので、気になる方は是非ご覧ください!
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作品
本作は2024年7月より放送されていた作品で、監督は長田絵里さんが務めています。今作が初の監督作になるとのことでした。
声優は主人公ハーレイ・クイン役の永瀬アンナさんを初め、ジョーカー役の梅原裕一郎さんやクレイフェイス役の福山潤さん、他にも子安武人さんや能登麻美子さん等が務めています。
放送前は様々な場所でイベントも行われ、日本ではAnime Japan 2024、北米ではAnime Expo 2024でパネルやステージで出展されました。
イベントのみならず、SNSを使った広報活動も数多く行われており、あらゆる角度からのメディア展開が見られました。
あらすじ
ジョーカーと共に犯罪都市・ゴッサムシティを荒らしまわっていたハーレイ・クインは、A.R.G.U.S長官のアマンダ・ウォラーの策略により捕らえられてしまう。
捕らえらて監獄に収容されてしまうが、不意を突いた職員によって意識を失ってしまい、気が付くと、見知らぬ男達に囲まれていた。
話を聞くと、彼らも犯罪者で今はどこかに郵送されている道中だと聞かされる。
そこへ、A.R.G.U.Sの隊員を名乗る男が現れ、アマンダ長官から任務を伝えられる。内容はこれから行く場所の調査及び資源の確保。報酬は刑期の短縮とのこと。
そして、任務に従わない者や逃げ出す者は、首に埋められた時限爆弾で即座に始末すると脅迫されることになる。
突然の任務内容に混乱する一行だったが、彼らを乗せた郵送機が何かに襲撃され、撃墜されてしまう。
何とか生き延びた彼らが外に出て見たものは……魔法や化け物といったこの世のものとは思えないものばかりだった。
ここは彼らの住む世界ではなく、魔法や化け物の存在が許される場所「異世界」だったのだ。
果たして、彼らは無事に任務をこなし、現世へ戻ることができるのか?世間から見放されたアウトロー共の異世界物語が、今始まる…
感想
クセになるオシャレなオープニング曲
本作のオープニング曲がとにかくオシャレで、何度も聞きたくなるポップな曲調をしています。
曲を担当したのはBOØWYのギタリストとしても有名な布袋寅泰さんで、ソロデビュー以降も数々のヒット曲を手掛けた方です。2021年に東京2020パラリンピック開会式でパフォーマンスをおこなったことで、世界中に名を轟かせました。
そんなお方が作曲した本作オープニング曲のタイトルは、「Another World」です。
少し速めのテンポで弾かれるギターの音には重低さも感じられ、それでいて軽快な音を響かせる曲調が何とも言えません。
程よくクセになるというのか、似たようなところでいうとルパン三世のテーマ曲やカウボーイビバップの「Tank!」等に近いと思われます。
上記の曲もそうですが、その曲調やテンポによってクセになってしまうという特徴がこの曲にはあります。ジャズのようなオシャレさを兼ね備えた程よいポップな曲調が、クセになる原因なのではないかと思われます。
そして、重低音のような音程も作品にピッタリで、本作がヴィランがメインになることを予期させてくれます。何も知らずに聞いても、ヴィラン視点のアニメかなとやんわり感じさせてくれるでしょう。
映像も特徴的で、曲の序盤に現れるジョーカーの黄金像に目を奪われてしまいます。曲も相まってさらに興味をそそられるので、この時点で私の興味は一気に引かれました。
曲に合うようにオシャレな感じを維持しつつ、かつ、アニメ本編がヴィランメインの内容であることを視聴者に伝えられる構成になっており、オープニングとして申し分ない仕上がりだと思いました。
バトルシーンの作画力が半端ない
本作のバトルシーンの作画は、有名なアニメ作品にも引けをとらないレベルで大変満足できる仕上がりになっています。
まず、異世界をテーマにした作品は、基本的に「バトル」というジャンルは避けられません。それは、本作でも同様です。
そして、多くの作品は序盤の主人公の強さを高めに設定することで、バトルシーンをあっさり終わらせて消化させてしまうことが多いように感じます。
しかし、本作はそこをただのバトルシーンとして消化するのではなく、製作サイドの力を存分に発揮し、最初の戦闘であれ最後の戦闘であれ、躍動感や爽快感のある映像を最後まで作り出していました。
似たところでいうと、現在のワンピースのバトルシーンのような感じです。躍動感に全てをつぎ込んだようなバトルシーンを展開するワンピースと比べて、本作は躍動感を少し抑えて視聴者の目が追い付く程度になっています。
ただ、その作画力に一切の手抜き感は無く、最初から最後まで満足のいく仕上がりになっていました。
作画力の他にも、バトルシーンの中でもヴィランとしての狡猾さを見せる場面が随所に散りばめられており、視聴者を楽しませてくれます。
真正面からぶつかるヒーロー達とは違い、自身の保身や利益の為にありとあらゆる手を行使する彼らの戦闘は非常に新鮮で、普段観るアニメとは違った満足感を得られることでしょう。
主人公サイドが有能すぎる
主人公サイドのヴィラン陣営が本当に優秀です。見ていて全くイライラしません。
ヒーロー系の内容であれば、人々を守ったり、平和を守ったりと主人公に制約が課せられますが、本作に登場するのはヴィランの為、そういった制約は全くありません。
故に、行動に対しての責任というものは一切なく、制約によって足を引っ張られることが無いのです。
制約によって足を引っ張られる主人公を見ると、展開が進まなくなり視聴者をイライラさせてしまうことがありますが、本作ではそんなストレスを感じずに視聴できるのでとても見やすいです。
そして、登場する彼ら自身もとにかく有能で、ありとあらゆる手段を用いて敵陣を突破していきます。
陣営の配置や作戦まで練り、それぞれの役割を把握して動き、それでいて最低限のチームワークを発揮する。まさに仕事人といった感じです。
自身の利益を優先する彼らの行動は味方陣営にも影響し、自身の妨げになるようであれば味方を見捨てようとするところも見ていて爽快です。
平和維持という制約が無いだけでここまでの爽快感を味わえるのは本作だけではないでしょうか。
そういったヒーロー系のアニメとの差異を感じられる楽しさや爽快感を、是非本作で味わってみて下さい。
まとめ
ヒーロー系のアニメからは得られない要素がてんこ盛りの名作「異世界スーサイドスクワッド」いかがでしたでしょうか。
最低限のチームワークで異世界を滅茶苦茶にする悪党どもの魅力満載な本作の面白さが少しでも伝わっていると幸いです。
ヴィランが暴れまわる内容の新鮮さや素晴らしさももちろんですが、曲や映像も製作陣の力が入っている仕上がりになっているので、非常に満足できます。
視聴が終わるころには、早く2期の目途が立ってくれと懇願すること間違いなしの作品なので、気になる方は是非ご覧ください(Amazonprimeからご覧いただけます)。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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