(画像引用先:映画.com)
今回は、アニメ本編では描かれなかった激闘を収録したOVA「ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!」を紹介します。劇場版にも繋がる重要な内容が描かれている本作の魅力について記載していますので、気になる方は是非ご覧ください!
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作品
本作はアニメ「ガールズ&パンツァー」のOVA作品で、2014年に公開されました。
2013年のアニメ本編が終了してから約一年後の公開ということもあり、当時はファンの間でも話題になっていました。
監督は変わらず水島努さんが務め、シリーズ構成に吉田玲子さん、脚本には鈴木貴昭さんが抜擢されています。
声優陣も本編から引き継がれていますが、本作から登場する新キャラクター達を担当する吉岡麻耶さんと早見沙織さん、大地葉さんが新たに追加されました。
アニメ本編については以前にもまとめておりますので、そちらは以下のURLよりご確認ください。

あらすじ※ネタバレあり
大洗女子学園の生徒会に選択科目である戦車道を無理矢理とらされ、全国戦車道大会に出場することになった転校生の西住みほは、一回戦を何とか勝ち抜くことに成功する。
その後、2回戦に向けて準備を進める一行だったが、対戦相手が新たな戦車を手に入れたという情報が入り、頭を悩ませていた。
その頃、大洗女子学園歴女チームの一員であるカエサルのもとに、幼馴染からのメールが届く。
メールの相手は次に戦う予定のアンツィオ高校の生徒で、2回戦での戦いで会えることを楽しみにしているとのこと。
カエサルも久しぶりに幼馴染に会えると喜び、チームと戦車道の練習に励むのであった。
そして2回戦当日、それぞれの思惑を胸に、戦いの火ぶたが切って落とされる。
アニメ本編では描かれなかった戦いの記録が、遂に本作で明かされる…
感想
個性の強いアンツィオ高校の生徒達
本作から登場する新しいキャラクター達の個性がとにかく強いです。
アンツィオ高校を率いるリーダーのドゥーチェ、副隊長のペパロニとカルパッチョが本作の新キャラクターです。
まず、名前からしてインパクトのある個性的なキャラクターであることは言うまでもありません。
そして、名前負けしない程の性格や魅力を秘めている点も素晴らしいです。
リーダーであるドゥーチェは、ノリと勢いで戦うアンツィオ高校の中核を担っており、作戦の指揮を執っています。
生徒達の良さを理解しつつも、たまにノリと勢いで突っ走る彼らを抑制し、アンツィオ高校を勝利に導こうとする先輩の鑑のようなキャラクターです。
しかし、生徒達ののほほんとした空気に流されたり、突如画面で見切れてしまったりと荒い対応を受けることもありますが、そういったところも含めて愛されやすいキャラクターになっています。
ペパロニはまさにアンツィオ高校の模範的な生徒で、ノリと勢いで場を乗り切る非常に大雑把な性格です。
ただ、ドゥーチェへの忠誠心や仲間おもいなところもあり、アンツィオ高校の姉さんみたいな存在でした。
カルパッチョはとにかく冷静で、アンツィオ高校では珍しい分類に属する生徒です。
その冷静さを活かし、ドゥーチェと共にアンツィオ高校を統制する有能な人材で、試合中はドゥーチェを守る重要なポジションを担っていました。
さらに、あらすじで紹介したカエサルの幼馴染でもあり、設定上でも中々に濃い存在でもあります。
これだけ個性的なメンツが揃ったアンツィオ高校のキャラクター達ですが、本編では数十秒出てくるだけで台詞すらありません。
そんな彼らをたっぷり拝める作品は本作しかありませんので、本編を見られた方は必ず見て下さい。
思った以上に激戦だった2回戦
本編を見た視聴者なら誰もが思うことですが、アンツィオ戦が思ってた以上に激戦を繰り広げています。
理由は、本編でのアンツィオ戦が数十秒程度しか語られておらず、あまりにも印象の薄い試合だったからです。まとめると下記のようになります。
「次は2回戦 → 対戦相手はアンツィオ高校 → 勝利」
冗談ではなく、本当にこの3工程で話が完結します。そんな試合で激戦が繰り広げられていることなど分かるはずがありません。
そして、実際に本作を見てみると、ドゥーチェのマカロニ作戦、カエサルVSカルパッチョ、大洗女子学園チームの成長等、見どころ盛りだくさんの激戦が繰り広げられています。
特に、幼馴染対決であるカエサルとカルパッチョの戦いはバチバチしていて面白かったです。戦車のぶつかり合いと砲撃が続き、どちらが先に先手を取るかの試合運びがとにかく手に汗握りました。
他にも、大洗女子学園チームの団員の成長も素晴らしく、各々が勝つために偵察や威嚇射撃を行って試合を有利に進めようと動きます。
最初の練習試合の頃から知っていると、ここまでよく成長したなとちょっと感動してしまいます。
ここまでの濃い内容を約40分にまとめあげ、本編では少し匂わせる程度に構成した脚本家や監督の手腕にも感動してしまいます。
内容のみならず、監督達の手腕にも感動させられるだけの魅力が、本作にはあるのです。
劇場版でも活躍する面々
冒頭でお伝えした「劇場版にも繋がる重要な内容」というのは、本作に登場するアンツィオ高校の生徒達が重要なポジションで劇場版に登場することです。
端的に言うと、彼らの役割が無ければ劇場版のラストを迎えることは出来なかったと言える程には重要です(※これについてはネタバレになりますので、詳細は省きます)。
役割以外にも、キャラクター達の性格や登場する経緯も非常に重要です。彼らのことを知らないと劇場版の流れが読めず、登場するキャラクターが何故そこにいるのか分からなくなってしまいます。
そうならない為に作られたのが、本作なのだと言っても過言ではありません。
その為、本作を見ていないと彼女達のことがわからなくて内容が入ってこず、深くまで作品を知ることが出来なくなってしまうのです。
見なくてもある程度楽しむことは出来ると思いますが、劇場版をしっかり理解するためには欠かせない内容になっておりますので、興味のある方は是非、劇場版視聴前に見てください。
まとめ
劇場版を見る前には必ず見た方がいいOVA作品「ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!」いかがでしたでしょうか。
本作に登場する新キャラクター達の個性が爆発している本作の魅力が少しでも伝わっていると幸いです。
本編では数十秒程度しか語られていないにも関わらず、内容の濃さと監督達の技術力が詰め込まれた本作に感動すらおぼえてしまう。そんな作品です。
ガールズ&パンツァーを見始めた方にとっては視聴が必要な作品だと思いますので、該当する方は是非ご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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