(画像引用先:KADOKAWA)
今回は、子ザメちゃんの可愛さに引けを取らない神様が活躍するゆるふわ漫画「かみさまキツネとサラリーマン」を紹介します。あまりの可愛さに悶絶しそうになる本作の魅力について記載していますので、気になる方は是非ご覧ください!
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作品
本作は2025年6月11日にKADOKAWAより出版された作品で、作者はヤシンさんです。
元々はSNSで投稿されていた作品でしたが、その人気っぷりから書籍化が決定し、出版を果たしています。その後も人気が衰えることはなく、グッズもいくつか販売されていました。
作者であるヤシンさんは以前にも作品を作っており、自身の飼っている犬との日常を描いた「うちのキャバリアは番犬にならない」も2022年に書籍化されています。
他にも賞金稼ぎと獣人との交流を描いた「愛されて育ったでかい獣人の話」も書籍化されており、現在までに単行本は2巻まで発売されています。
そんなヤシンさんの作品を見ることが出来るSNSのURLを載せさせていただきましたので、興味のある方はそちらからご覧ください。
あらすじ
30代の独身サラリーマンであるコタローには、自宅で共に暮らしている同居者がいる。
それも、ただの同居者ではない。4匹のかみさまキツネである。
商売繁盛を司る赤いキツネのベニ、五穀豊穣を司る黄色のキツネのキン、悪疫退散を司る白いキツネのシロ、開運招福を司る黒いキツネのクロ。
彼らに囲まれながら過ごす、一見穏やかそうで騒がしい日常は、コタローの生活に彩をもたらしていた。
そんな彼らの周りには様々な人外が紛れ込んでおり、猫又のスミハチもその一匹である。
コタロー達を騙そうとしていたスミハチだったが、いつの間にか懐柔されてしまい、今では友達のような関係になっている。
コタローと神様、そして周りにいる人外達が紡ぐ少し変わった日常生活が、今始まる…
感想
一に可愛い、二に可愛い、三に可愛い
この作品を語るにおいて、まず言わせていただきたいのが、かみさまキツネがとにかく可愛いということです。
モフモフとしたデザイン、まん丸の目、小さな口。そして個性豊かな性格の違いといった、どれだけ見ても飽きることの無い可愛さが詰まっています。
個性の違いもハッキリしていて分かりやすく、それでいて外見のデザインは似させているので、兄弟という設定がしっくりくるように作られている手法も素晴らしいと感じました。
他にもかみさまキツネ達の持つ能力の使い方や、人間とは比べ物ならない程長生きしている彼らのおじいちゃんっぽさ等、可愛いと言わざるを得ない要素がてんこ盛りです。
特に、開運招福を司るクロの可愛さはずば抜けています。
末っ子であるクロは他の兄弟達と比べて精神年齢が幼く、喋り方もつたないです。
しかし、能力は非常に強力で、クロの機嫌によって運気を左右することが出来ます。
機嫌が良ければ宝くじで当選するレベルまで運気が上昇し、悪ければ日常生活に支障をきたす程の災難に見舞われることになります。
この能力のさじ加減と精神年齢の幼さがとてもマッチしており、気が付けば私の心にぶっささっていました。
もちろん、他の子達の可愛さも異次元です。
無口なシロの家事能力の高さ、活発なベニの行き当たりばったりな性格、食いしん坊なキンの食事に対する執着心。どれをとっても可愛さに溢れています。
この避けられない可愛さを、是非本作を読んで味わってみて下さい。
読みやすい4コマ漫画の構成
本作は構成が4コマ漫画になっていて、読みやすさに特化した作りになっています。
一般的な漫画は物語をコマで区切らないので、長い話や難しい話を続けて読者に読ませて、物語や内容を理解させる必要があります。
対して4コマ漫画には基本的に難しい設定や長い話は無く、4コマで一話を完結させるているので、読者に「理解させる」という労力を使わせることがほとんどありません。
何も考えずに作品を読むことが出来ます。
ただ、一話の長さが非常に短いので読者の印象に残りづらく、伏線をはったり、設定をもりこんだりするのは難しいかもしれません。
しかし、そんなものと無縁な内容の作品であれば話は別です。そして、本作もそんな作品にあたります。
本作はコタローとかみさまキツネ達の日常を描いた作品で、そこに難しい内容や設定といったものはありません。ただただ登場するキャラクターの日常を眺めるだけです。
そんな単純明快な内容であるがゆえに、4コマ漫画のシンプルな構成がとても良くハマっているのです。
難しいことを考えず、ただキャラクターの可愛い日常を純粋に楽しむことが出来る。それでいて読みやすい。
読者が漫画に求める理想の形が、この作品で体現されているのです。
垣間見えるコタローの暗い過去
「可愛い」が作品の主軸になっている本作ですが、可愛い要素ばかりがあるわけではありません。暗い要素もある程度含まれています。
その要素というのが、主人公であるコタローの過去です。
かみさまキツネ達との和気あいあいとした日常生活を送る中で、たまに登場するコタローの子供の頃の話があるのですが、どことなく暗い雰囲気が漂った内容になっています。
まず、子供のコタローが他の人間の友達と遊んでいる描写がありません。
子供のコタローとかみさまキツネ達が遊んでいるところしか描写されておらず、人間の子どもたちが一切出てこないのです。
そして、コタローのおじいちゃんはとうじょうするものの、両親が登場することは一度もなく、挙句の果てには離婚を匂わせているような描写もありました。
これらの情報から推測するに、両親が離婚したことを機に祖父に預けられることになったコタローが、突然の転校で友達を作ることが難しかった為、一人になってしまったと考えられます。
ただ、これについての解答になるような描写は今のところ無いので、推測の域を出ないことは確かです。
私個人としては可愛いかみさまキツネと楽しく暮らすコタローが見たいので、是非とも推測を外していただきたいところです。
このように可愛い要素ばかりではなく、暗い描写も含まれている点については注意が必要です。
暗い要素がなさそうなデザインや表紙を見ただけで購入すると、「思っていた内容と違う」と後悔する可能性もあるので、そちらを踏まえたうえでご購入下さい。
まとめ
かみさまキツネ達の可愛いさだけでなく、暗い要素も多少含まれている人気作「かみさまキツネとサラリーマン」いかがでしたでしょうか。
主人公コタローの暗い過去が垣間見える本作の魅力が少しでも伝わっていると幸いです。
もちろん、暗い要素ばかりではなく、かみさまキツネ達の可愛さを存分に味わうことができます。
どちらかというとそちらがメインになるので、可愛いキャラクターが好きな方にはオススメです。
作者であるヤシンさんのSNSからも拝見することが出来るので、気になる方はそちらも見てみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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