(画像引用先:animate Times)
今回は、京都アニメーション制作の涙腺崩壊感動アニメ「CLANNAD‐クラナド‐」を紹介します。見終わる頃には泣きすぎて瞼が腫れあがってしまう本作の魅力について記載していますので、気になる方は是非ご覧ください!
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作品
本作は2007年からテレビ放送されていた作品で、監督は「響け!ユーフォニアム」や「小林さんちのメイドラゴンs」等を手掛けた石原立也さんです。
声優には中村悠一さんや能登麻美子さん、置鮎龍太郎さんや阪口大助さんといった今でも名を聞く有名な方々が担当されています。
原作はゲームソフト開発等を行う「Key/ビジュアルアーツ」制作の恋愛アドベンチャーゲーム「CLANNAD」で、2004年にPC用ソフトとして販売が開始されました。
当時は「泣きゲー」として世の中に広まり、以降もファンからの多くの支持を得ていたこともあって、様々なゲーム機に移植されています。
これらのゲームやアニメによる反響は凄まじく、原作発売から20年以上たった現在でもイベントやグッズが発売される程、絶大な人気を誇っています。
あらすじ
ある街の進学校へ通う無気力な高校生・岡崎朋也(おかざきともや)は、通学路の坂の途中で一人の少女と出会う。
少女は独りでに突然「あんぱん!」と叫び、誰に話しかけているわけでもなく、続けて一人で話し始める。
「この学校は好きですか?私はとってもとっても好きです。でも、何もかも変わらずにはいられないです。楽しいこととか、嬉しいこととか、全部変わらずにはいられないです。それでも、この場所が好きでいられますか?」
突然話し始めた少女に、岡崎は答える。
「見つければいいだろ。次の楽しいこととか、嬉しいことを、見つければいいだけだろ。」
これが、無気力高校生の岡崎と不思議な少女・古川渚(ふるかわなぎさ)の出会いになる。
この出会いが2人の人生を大きく変えることになることを、彼らはまだ知る由もない。
感想
泣いても泣き足りないレベルで感動する名作
原作が泣きゲーと言われていることもあり、本作も目を腫らしてしまうほど視聴者を泣かせてくるとんでもない作品になっています。
まず、作品のおおまかな内容ですが、学校生活を送る主人公の岡崎とヒロインの渚を主軸に、周りの人々を巻き込みながら物語を展開していく王道な学園系アニメです。
しかし、一つ一つのエピソードに泣き所が用意されており、そのどれもが構成や脚本力が高く、視聴者の涙腺をこれでもかと揺さぶってきます。
さらに、ただただ泣き所があるわけではなく、銀魂やこち亀のようにギャグも織り交ぜてあり、シリアスな展開とのギャップを生んでいる点が相乗効果となって、我慢している涙腺に追撃してきます。
ここまでのことをされて、泣かずにいれるわけがありません。気がついたら鼻水を出して嗚咽するレベルで泣いていることもあります。
中でも、物語序盤で登場する伊吹風子(いぶきふうこ)のエピソードはとにかく凄まじく、作中でかかるBGMも相まって涙が枯れるまで泣かされることになります。
風子のエピソードについてですが、風子はお姉さんである公子の結婚を祝う為に岡崎と渚と共に奮闘するという、一見、何の変哲もない内容に思えます。
最初は風子とバカをする岡崎を見て楽しむことができますが、物語が進むうちに段々雲行きが怪しくなり、風子の恐るべき秘密が明かされることになります。
そこから最後のシーンまでノンストップで涙腺を刺激する展開が続くので、涙をこらえるのがとにかく大変でした。
そして訪れるラストシーン……クラナド屈指の神曲BGMがかかりながら流れる感動シーンに、嗚咽が止まらなくなるほど号泣してしまいます。
こういった作品なので、視聴するときは近くにティッシュを準備することをオススメします。
シリアスとギャグのバランサー「春原陽平」
感動的な作品として世に知れ渡っている本作ですが、作中でのギャグセンスも素晴らしく、作風が乱れない程度に視聴者を笑わせてくれます。
主に岡崎と周りのメンバーとのやり取りの中にギャグ要素が含まれており、岡崎達にとっては日常的な感じで流されていくのですが、こちらからすれば非日常的に感じるものばかりで見ていて飽きません。
岡崎の友達である春原(すのはら)がダストシュートに落とされたり、春原がラグビー部員達にボコボコにされたり、春原がとある女子生徒から1000コンボ越えの格闘技をおみまいされたり…
改めて見てみると、ほとんどが春原がらみですね。彼は岡崎と共に進学校へ通う同級生で、2人は入学当初からの付き合いになります。
ただ、すぐ調子にのって弱い者にからんでいく不良という質の悪いキャラクターで、素行はあまりよくはありません。
そんな春原ですが、時には友達の手助けをしたり、岡崎にアドバイスを送ったりと中々憎めない一面も持ち合わせています。
そんな彼の作中での立ち位置は、非常に分かりやすい「成敗される悪役」です。何か悪事を働くたびに成敗されることになります。
しかし、ただそれだけのキャラクターかと言われるとそうでもなく、作中でのシリアス要素とギャグ要素のバランスを保つ重要な役割を果たしています。
普段はおちゃらけてコメディーな展開を繰り広げ、必要であれば岡崎や友達の為に行動する。そういった動きが出来るキャラクターなので、場面ごとにギャグとシリアスのスイッチを切り替えることができ、柔軟に対応してくれます。
そして、それぞれの要素を程よく調整し、どちらか片方に偏らないよう動いてくれるのです。個人的に作中一番の働き者兼MVPだと思います。
本作を見るときは、そんな彼の涙ぐましい活躍に是非注目してご覧ください。
それと便座カバー…
最後まで見たら二度と馬鹿にできなくなるエンディング曲
本作に使われているエンディング曲「だんご大家族」は、アニメを見始めた時と見終わった時とで印象が大きく変わります。
最初は「NHKの子供向け番組かな」という感想しかなく、特に思うところがない印象でした。
作中でもだんご大家族は登場しており、ヒロインお気に入りのアニメキャラクターになっています。
その愛嬌ある姿から、作中では幼児向けアニメとして知られているらしく、岡崎や春原にはバカにされていました。
主人公にもバカにされるキャラクターの歌ですから、初めて聞いた視聴者が何も感じないのはよくあることだと思います。
しかし、作品を通して語られる様々な家族愛を目の当たりにした後で聞いてみると、家族のありがたみを感じられて泣けてきます。
「なかよしだんご、手をつなぎ大きなまるい輪になるよ。町をつくりだんご星の上みんなで笑いあうよ。」
歌詞を見ても子供向けの曲かなと思える程度の感想しか出ませんが、アニメを見た後だと、とある家族のことが頭に浮かんできます。
それは、体の弱い渚を支える暖かい古川家と、酒におぼれて息子に他人行儀な父親がいる岡崎家です。
古川家は笑えないの絶えない家庭で、歌詞のように家族間の仲が非常に良いです。こちらの家族の為に、だんご大家族という歌があるのではないかと思えるぐらいには歌にピッタリなご家庭です。
それと相反する冷めた岡崎家が頭に浮かぶのは、彼らも例外なく血のつながった「家族」で、だんご大家族の歌詞のように笑い合えるような家庭になってほしいと視聴者側が願ってしまうからです。
無意識のうちに温かみのある家庭を求めている岡崎を見ていると、そう願わずにはいられません。
そんな2つの家族のことが頭をよぎって、ただただ曲を聴くことが出来なくなるのです。聴くだけで、ここまで感情を揺さぶられる曲というのも珍しいのはないでしょうか。
皆様も是非、作品を見終わった後に聴いてみて下さい。
まとめ
曲を聴いただけで感情を揺さぶってくる感動の名作「CLANNAD‐クラナド‐」いかがでしたでしょうか。
泣かせるだけでなく、ギャグもある程度使われていて、バランスが程よくとれている本作の魅力が少しでも伝わっていると幸いです。
日頃泣くことができない大人達には持って来いの作品なので、気になったは是非視聴してみて下さい。
因みに本作には続編が存在し、そちらも例外なく視聴者を泣かせてきます。下手をすれば本作よりも泣かせてくる作品になっているので、そちらも機会があれば紹介させていただきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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