【映画紹介】マイ・インターン

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(画像引用先:映画.com

今回は、シニア世代が織りなす新しいインターンシップに癒される名作「マイ・インターン」を紹介します。ロバート・デ・ニーロさんとアン・ハサウェイさんの夢の競演が見られる本作の魅力について記載していますので、気になる方は是非ご覧ください!

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作品

本作は2015年に劇場公開された作品で、監督は「恋するベーカリー」や「ハート・オブ・ウーマン」を手掛けたナンシー・マイヤーズさんです。

出演はロバート・デ・ニーロさんとアン・ハサウェイさんの共演をはじめ、レネ・ルッソさんやアンダース・ホームさん、アンドリュー・ラネルズさん達が務めています。

公開当初は夢の共演を果たした作品として話題を呼び、初週2日間の興行収入は1億7808万2900円でした。これはアン・ハサウェイさんが出演した名作『プラダを着た悪魔』を超える程の記録で、洋画作品ナンバー1に輝いています。

現在でも根強い人気を誇る作品で、年内には韓国版リメイク作品の制作が始まりました。こちらは『オールド・ボーイ』を手掛けたパク・チャヌク監督が務めています。

韓国版『マイ・インターン』製作開始!主演はチェ・ミンシク&ハン・ソヒ、監督はキム・ドヨン(The Hollywood Reporter Japan) - Yahoo!ニュース
ワーナー・ブラザースは、大ヒット映画『マイ・インターン』(2015年)韓国リメイク版の製作をソウルで開始した。このプロジェクトは、長年ワーナー・ブラザースのアジア事業を率いるジャック・グエン、そして

 

あらすじ

ニューヨークに拠点を置く人気ファッションサイト「アバウト・ザ・フィット」。その会社を起業してCEOを務めるジュールスは、日々の業務に追われ続けていた。

業務に追われる日々の中、とある一人の老人と出会う。

彼の名はベン・ウィテカー。ジュールスの会社にシニアインターンとして務めることになった70歳の老紳士だ。

彼は妻と死別しており、引退生活に辟易していたことをきっかけに、シニアインターンに応募して採用されたとジュールスに話す。

しかし、起業したばかりのCEOにはインターンにかまっている時間などあるはずもなく、ベンはジュールスからの指示をただ待ち続けることになる。

このままではいけないと考えたベンは、社内での仕事を率先して探しはじめ、ある時は他の社員の手助け、ある時は社員の相談役等、様々な形で会社へ貢献し始める。

その姿に周りも関心を示し始め、ジュールスも次第に心を開き始めていく。

若い女性CEOと老紳士インターンが送る年の差40歳のお仕事生活が、今始める…

 

感想

2人の有名俳優による素晴らしい演技の数々

誰もが知る名俳優のロバート・デ・ニーロさんとアン・ハサウェイさんですが、本作では彼らの素晴らしい演技を拝むことが出来ます

まず、70歳の老紳士であるベン役を務めたロバート・デ・ニーロさんは、作中での立ち振る舞いから仕事に対する向き合い方も紳士そのもので、「ベン」という登場人物の人物像を視聴者に分かりやすく伝えてくれます。

同僚との絡み方やハンカチの使い方まで、台詞にのせた自身の演技力を発揮し、普段なら何とも思えない仕草や言葉一つでもカッコよく映っていました。

そして、本作を見た方なら誰もが憧れる「ベンのハンカチの使い方講座」も素晴らしいです。ここでのセリフが頭を離れなくなるのが本作の特徴と言っても過言ではありません。

他にもシニア世代による大人でビターな恋愛模様を見せてくれたり、若者と触れ合う理想的な老人を演技しきってくれたり等、ロバート・デ・ニーロさんだけでも見逃せないシーンが数多く出てきます。

ただ、そんな彼にも負けない演技力を見せてくれた方がいます。それがアン・ハサウェイさんです。

若くして会社を立ち上げた後、自身と仲間の力で人気ファッションサイトを運営する凄腕CEOのジュールスを演じていましたが、「プラダを着た悪魔」さながらの負けん気の強い女性を見事に演じきっていました。

しかし本当にすごいのは、表向きには強気な女性を見せつつ、裏側にある弱さをにじみ出させているようなテクニカルな演技力です。

一見、周りにすごんでいるように見えても、中身は人生経験の浅い女性であることが垣間見えて、ジュールスが「無理して仕事をしている」という感じが嫌でも伝わってきます。

そこが伏線になっていることも素晴らしかったですし、内側からにじみ出るような弱さを表現したアン・ハサウェイさんにも脱帽です。

このように、名演技の数々を披露してくれる2人ですが、そんな彼らの演技を同時に拝むことが出来る作品は本作しかありません。

この機会に是非、極上の演技力を味わってみてください。

 

職場では味わえない未体験な雰囲気

本作では仕事に追われて余裕のない若手CEOが、人生経験豊富な老紳士兼インターンに助けられるという、世の中では中々見られない構図を見られる作品になっています

世の会社では年の功を積んだ人々が重役になり、重役に比べて経験の少ない若手社員達が下から支えるというのが一般的な構図ではないでしょうか。

もちろん、逆のパターンもあるとは思いますが、入ったばかりの70歳老紳士インターンに助けられるという会社はあまり聞いたことがありません。

そう言った点では、本作はファンタジーに近い作品と言っても過言では無いと思います。そして、そんな作品だからこそ多くの人の心に刺さり、素晴らしい功績を残せたのではないかと思いました。

会社や仕事で起きえないことを作品の中で体現し、普段の職場では味わえない未体験な雰囲気を求めた社会人達が作品に魅かれ、その期待に応えられたことが大きな要因です。

ただ、あまりファンタジーすぎると現実と乖離しすぎてしまって夢物語になってしまいますが、本作はそこの調節が非常に上手く、現実でもギリギリ期待できそうな展開を繰り広げて、大人の視聴者に夢を持たせてくれます。

「ベンやジュールスのような人が会社にいてくれたらな~」、「彼らのような社会人になりたいな~」と叶えられそうな期待と夢を見させてくれるところが心に刺さり、明日からの仕事も頑張ろうと思わせてくれる。そんな作品です。

こういった内容なので、仕事と会社で悩んでいる方には特にオススメさせていただきたいです。仕事の応援になると同時に、仕事を続けるか転職するかの選択を後押ししてくれると思います。

時間がある時に是非ご覧ください。

 

少し引っかかるジュールスの家庭問題

演技力や少々ファンタジックな職場模様といった素晴らしい点がいくつもある本作ですが、一点だけ気になることがありました。

それは、ジュールスの家庭問題についてです

この問題が現れるのが物語後半なのですが、それまではベンが仕事に奮闘する様子をポップな物語として展開しており、とても明るい雰囲気の作品になっていました。

しかし、後半でジュールスの家庭問題が発覚し、明るい雰囲気はどこへやら…といった展開になります。

あまりにも突然すぎて、すぐに状況が呑み込めなかったです。それまでは普通に登場人物全員が幸せになるタイプの物語だと信じていました。

さらに、この問題に対する解決策というのが期待していたものとは違っていたこともあって、最後まで見ても何か釈然としない気持ちになります。

これに関しては個人差があるので一概には言えませんが、少なからず自分以外にも納得できなかった人は他にもいるのではないでしょうか。

悪事を起こした人には相応の罰を受けてほしいという考えを持つ方なら、間違いなく引っかかるシーンだと思います。

ただ、そんな単純な問題ではなくて、家庭内で起きた過ちに家族としてどう向き合うかを表現した難しいシーンという見方もできます

でも、そんな難しいシーンを本作の明るいポップな前半の後に流す必要があったのかどうかと聞かれると、正直必要なかったのではないかというのが私の見解です。

小難しいシーンは入れず、ベンとジュールスの年の差タッグで、難解な仕事のトラブルを乗り越えるコミカルな物語を最後まで見たかったです。

ご覧になられた方は是非感想を教えてください。

 

まとめ

名俳優達による名演技が光る大ヒット作「マイ・インターン」いかがでしたでしょうか。

あまりの演技力に、思わず心に刺さってしまう本作の魅力が少しでも伝わっていると幸いです。

一部、人によって賛否の分かれそうな展開がありますが、それを抜いても見る価値のある素晴らしい名作だと思います。

社会人の方なら見た後にそっと背中を押してくれるような作品でもあるので、仕事休みの暇な一日にご覧いただくことをオススメします。

そして、ベンやジュールスのようなカッコいい仕事の向き合い方を実践してみるのも悪くないと思います。是非ご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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