年が明けてからしばらく経ちましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。私は旅行や趣味に没頭することもなく、スマホにかじりついてサブスクで配信されている作品をいくつか視聴していました。あまりにも面白い内容であったた為、年末年始の年越しもずっと視聴しておりました。そこで今回は、現在アマゾンプライムで配信されているオススメの作品をいくつか紹介させていただきますので、よろしければご覧ください。
※注意※
今回紹介する作品は全て、グロテスク・性描写が多く含まれているので、苦手な方やお子様は視聴をしない方が良いです。
アマゾンプライムのオススメ作品
インビンシブル~無敵のヒーロー~

インビンシブルは2021年から配信されており、ウォーキング・デッドを描いたロバート・カークマンさんが手掛ける、アマゾンオリジナル作品です。本編はシーズン2の4話、外伝はシーズン202が配信されており、現在は未完結となっております。
この物語は、世界にスーパーパワーを持つヒーロー達が存在し、平和な日常を脅かすヴィランとの戦いを繰り広げることが日常的になっている、ごく一般的なヒーロー系のアニメの世界観です。そして、ヒーローの中でも特に注目されているヒーローチーム「ガーディアンズ・オブ・グローブ」が、ホワイトハウスに襲撃してきたヴィランと対峙するところから物語が始まります。無事にヴィランを撃退し、チームに所属するオムニマンことノーランは自宅に帰宅します。帰宅したノーランを待っていたのは、妻のデビーと本作の主人公であるマークです。ここで初めて主人公が登場します。マークはスーパーパワーを持つノーランと、パワーを持たない普通の人間であるデビーとの間に産まれた子で、自分にも父と同じスーパーパワーが宿ることを望んでいますが、中々パワーが目覚めないことに悩んでいました。
そんなある日、マークのスーパーパワーが覚醒し、父と同じような力を使うことができるようになります。それからはノーランがマークに力の使い方を教えたり、マークのヒーロースーツを見繕ったりと、平和な日々を謳歌します。ガーディアンズ・オブ・グローブもいつもと変わらず世界の平和を守るためにあちらこちらに出向いていましたが、突然チームの本拠地に招集がかかります。チームのヒーローたちが続々と本拠地に集まりますが、ここでひとつの疑問が浮かび上がります。誰かが招集をかけたから集まっているわけですが、集まった誰も招集をかけていないということです。各々がこの状況をおかしいと気づいたその時、ある人物からの襲撃に合います。それは、チームの一員であるオムニマンでした。オムニマンはその場にいたヒーローたちを虐殺。その後、ヒーロー達の反撃を受けていたこともあり、その場に倒れこんでしまいます。そして、チームを裏切り、メンバーを虐殺した理由が明かされないまま、一話が終了します。
本作は通常のヒーロー系の作品とは違い、ダークなストーリーとグロテスクな描写が特徴です。多くの方が考えるヒーロー系の作品は、ヒーローが明確な悪役を倒すまでの過程を描いたものを想像されると思いますが、この作品は最後の方まで誰が真の悪役なのか分からない状態で物語が進行していきます。普通に見れば、オムニマンが悪役であると感じてしまいますが、序盤のチームの戦闘シーンを見ていると、どこかチームに馴染めていない節があり、何か問題を抱えているような描写があります。そして、2話から登場するヒーローたちを管理している組織「GDA」も謎が多く、視聴者が信用できる程の潔白な組織ではありません。
何故チームを裏切り、メンバーを虐殺したのか。その謎を推理しながら見ていると、あっという間に時間がたってしまうので、丸一日暇な日に見ることをオススメします。
ザ・ボーイズ

ザ・ボーイズは、2019年からアマゾンプライムオリジナル作品として配信されている海外ドラマです。こちらもインビンシブルと同様に、スーパーパワーを持つヒーローが主体となる内容で、ジャンルはSFアクションですが、インビンシブルより内容が濃く、さらに暗い作品となっています。現在はシーズン3まで配信されており、シーズン4も今年配信予定です。
あらすじの前に、この物語の世界観についてお伝えしておきます。このような物語には基本的にヒーローをサポートする組織や人物が登場するのがセオリーですが、このドラマに登場するのは映画やアニメでよくある展開の謎の組織ではなく、一般企業です。その中でも、世の中を牛耳る程の力を持った大企業「ヴォート」には、セブンと呼ばれるヒーローチームが存在します。彼らはヒーローであるとともに、世間から注目を集めるほどの認知度があり、この世界では大人気アイドルのような存在です。以上のことをふまえたうえで、あらすじをお読みください。
ヒーロー達が日々活躍している中、一般人である家電販売員のヒューイは、いつものように彼女とデートをしていると、セブンのメンバーであるAトレインのスーパーパワーが原因で、彼女は突然亡くなってしまいます。その件についてヴォート社やセブン、Aトレインからも謝罪はありません。それどころか、彼らは事故としてこの件を扱い、賠償金を支払うとヒューイに話しますが、本人は謝罪の言葉を一度も聞いていないことに納得できず、話を先延ばしにします。
賠償金の話を先延ばしにしてから数日後、ブッチャーというがらの悪そうな男に話しかけられます。ブッチャーは、セブンが原因で罪のない人々が死んでいる事件は多数あり、ヴォート社がそれを隠蔽していると語ります。そして、セブンとヴォート社の悪事を暴いて一矢報いるとヒューイに話し、共に戦おうとアンチヒーローグループ「ザ・ボーイズ」に勧誘します。一度は断りますが、その後すぐにグループに加わり、セブンとヴォート社を相手に戦うことになります。しかし、幸先悪く、セブンの一人に目をつけられ、さっそくピンチに陥るヒューイ。そして…………
本作はヒーローを題材にしたドラマであることに間違いはないですが、正義と悪という概念が存在しません。登場人物のほとんどが自分のことしか考えていない為、良いも悪いもないからです。それ故に、ヒーロー含め登場人物全員が良くも悪くも人間臭いです。特に、セブンのメンバーは、それぞれの目的意識や思想が非常に強く、ただのエゴイスト犯罪集団と言っても過言ではありません。一般人を殺しても事故として片づけたAトレイン、新人の女性ヒーローに性行為を迫ったディープ、女子トイレで覗きをするトランスルーセント、目的の為なら手段を選ばないセブンのリーダーであるホームランダー…皆様が考える一般的なヒーローとは大きくかけ離れた人物ばかりです。
しかし、彼らにも各々の事情や過去があり、どこか憎み切れないメンバーも中にはいます。なので、視聴者も彼らに一部共感できることができ、いつしかキャラクターのファンになっていることもあるかもしれません。因みに私はクイーン・メイブが推しです。
登場人物のキャラクター性の濃さも本作の魅力ではありますが、ストーリー性も非常によく、先が読めない展開が次から次へと展開されます。このドラマを見ていると、次は誰が犠牲になるのか分からないハラハラドキドキが止まらなくなります。油断していると、いきなり頭が吹っ飛ばされたり、何の脈絡もなく全身が燃えあがったりと、とんでもないシーンが突然流れてきます。特に、ホームランダーが登場人物の誰かと一対一で対面する全てのシーンは、全くと言っていいほど緊張感を解くことができません。この読めない展開と緊張感から、ちょっとホラー寄りの作品なのかなと思いましたので、好きな方には刺さる作品だと思います。
余談ですが、ザ・ボーイズにはスピンオフ作品「ジェン・ブイ」が存在し、シーズン1は全て配信されているので、ザ・ボーイズを視聴された方は是非こちらもご覧ください。
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まとめ
今回は私が年末年始に視聴していたオススメの作品を紹介させていただきました。紹介した作品には共通点があり、どちらもアンチヒーロー作品であることです。ヒーローのイメージを覆しかねない内容と、どこか見たことのあるヒーローのスタイルや能力に、制作者からの皮肉を感じずにはいられません。私にはそれが斬新に思えて、どっぷりはまってしまいました。
何もない休日に視聴しているとあっという間に時間が過ぎるので、アマゾンプライム限定ではありますが、契約されている方は一度視聴してみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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