(画像引用先:映画.com)
今回は、ブログで一度とりあげた作品「変な家」を原作に作られ、先週から公開が始まった話題作『変な家』をレビューします。どのようなジャンルで、どういった方にオススメなのかなどの情報もお伝えしていきますので、映画の視聴を検討している方の指標になれば幸いです。是非ご覧ください!
作品
今作は、作家である雨穴さんのデビュー作「変な家」を原作として作成された映画で、今年の3月15日から公開されました。主演の間宮祥太朗さんをはじめ、佐藤二朗さんや川栄李奈さん等の有名人が多数出演されています。公開から数日が立ちますが、公式サイトでも大ヒット上映中と話題になっている作品です。原作については過去の記事に載せていますので、そちらからご確認ください。

あらすじ
オカルト専門の配信を行うユーチューバーの雨宮(間宮祥太朗さん)は、自身の動画の再生数が伸びないことに頭を悩ませていた。そんな雨宮に、マネージャーから「中古物件の購入を検討しているが、間取りが気になって踏み切れずにいる」という話を聞く。この話が動画のネタになると思い、ミステリーやオカルトが好きな設計士で、知人でもある栗原(佐藤二朗)に話を聞くことに。
間取り図をもとに様々な仮説をたてる栗原と、間取り図の違和感に気づき始める雨宮。そこから物語が進展し、一つの中古物件から始まる壮大な謎に巻き込まれることになる…
感想

(画像引用先:映画.com)
原作ファン必見!あの家が映像で見れる!
原作にも登場する、間取り図に違和感のある「あの家」が映像化しています。間取りにそったセットの作り方を見た時は、少し感動しました。読んでいる時は想像を働かせて「こんな感じの家かな」と考えることしかできなかったですが、それを映像にしていただいたことで、よりリアルに家を思い描けるようになったのがとても嬉しかったです。
映像化されたのは「あの家」だけでなく、栗原さんの家も映画に登場しており、興奮が止まりませんでした。築40年の古びたアパートで、推理小説や建築関係の本が散乱している栗原さんの家が映画館で見ることが出来るのです。正直、これだけでも見に行く価値はあるかと思いました。
ミステリー3割、ホラー7割
今作の様々なレビューや動画を見させていただきましたが、多くの方がジャンルのことについて触れており、同じ反応をしており、「今作は純粋なミステリーではなく、ホラー要素が強い作品である」と語られていました。私もその一人です。
原作を見た方ならわかると思いますが、本来はミステリー要素が非常に強い作品で、ほとんどの場面が登場人物たちの会話で進行されているのが特徴です。しかし、今作は映像化しているため、会話主体で進行するシーンばかりだと地味な絵ばかりが続くからなのか、躍動的でホラー要素の強い映像を多く使われていました。「怖い」というより「ビックリする」といった感じでしょうか。上映中も、映像に驚いて声を出している方が多数いらっしゃいました。ホラー映画を見に来たという方には申し分ない内容かもしれませんが、原作を読んだ方やミステリーを求めてきた方にとっては、少し物足りなさを感じるかもしれません。
栗原さんが可愛い
佐藤二朗さん演じる栗原さんがとにかく可愛いです。今作のメインヒロインは川栄李奈さんですが、私の中では佐藤二朗さんがメインヒロインに見えました。原作の淡々と恐ろしい仮説を語るキャラクター性と、佐藤二朗さんのおとぼけキャラが良い具合に混ざり合い、「今作オリジナルの栗原さん」というキャラクターを確立していました。
原作を読まれた方でも不快にならない程度に改編されているキャラクターなので、違和感はそこまで無いと思います。むしろ、こういうキャラクターでも良いなと感じるレベルだと思います。なので、栗原さんファンの方には特に鑑賞をオススメします。
これから映画の視聴を考えている方へ

原作を読んでいない方
原作を読まずに視聴しても問題ないと思います。ただ、今作は純粋なミステリー映画ではないことと、ホラー要素が強いことをふまえた上での視聴をオススメします。なので、怖いもの見たさで友達を連れて見に行く映画としては丁度良いかもしれません。それぐらいの軽い気持ちで見てください。
原作を読んだ方
物語を見に行くというスタンスではなく、原作を映像化しているところに集中して見に行くと結構楽しめます。「原作に登場する人物達は、映画ではどんなキャラクターになっているのか」、「あの家の作りはどうなっているのか」、「登場人物達はどんなところで生活しているのか」等、小説では【見る】ことが出来なったところに焦点を絞って視聴することで、新鮮味を感じられたり、新しい発見もあったりします。少し変な聖地巡礼のような感じでご覧ください。
まとめ
謎の覆面ユーチューバー・雨穴さん原作の不動産ミステリー、衝撃の映画化「変な家」いかがでしたでしょうか。原作から色々と改変されていて、オリジナル要素が強い今作の世間的な評価は低くはありますが、そこを割り切って映画を見た私はなかなか楽しめました。公開前に原作も読みましたが、作中では文章で読むことしかできなかった部分を映像で見れることに感動を覚えました。ミステリー要素が少ないところが残念ではありましたが、それでも見どころのある映画だと思いますので、是非ご覧ください!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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