(画像引用先:ディズニー)
今回紹介するのは、ディズニー長編アニメーション作品の中でも絶大な人気を誇る名作「アラジン」を紹介します。どの世代にも知られている驚異的な認知度をもった本作の魅力について記載していますので、気になる方は是非ご覧ください!
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作品
本作は1992年に公開された作品で、制作と監督を務めたのはジョン・マスカーさんとロン・クレメンツさんです。海外版の声優には、俳優のロビン・ウィリアムズさんやスコット・ウェインガーさんが起用され、吹き替え版では山寺宏一さんや石井一孝さんが担当されました。
公開後、主題歌である「 A Whole New World」が第65回アカデミー賞作曲賞を受賞しています。さらに、2019年にはリメイク作品として実写版「アラジン」も公開され、大ヒットしました。
賞や実写化のみならず、関東にあるテーマパークの東京ディズニーリゾートには、本作をテーマにしたアトラクションとエリアも設けられており、どれほど有名な作品なのか見て取れます。
あらすじ
砂漠に囲まれた街「アグラバー」。そこで暮らすコソ泥のアラジンは、サルで相棒のアブーと共に、泥棒をしては衛兵から逃げる毎日を送っていた。
そんなある日、街中で見かけた一人の女性・ジャスミンに心を奪われたアラジンは、トラブルに巻き込まれた彼女を助け出し、自身の住処に案内する。しかし、追ってきた衛兵にあっけなくとらえられてしまう。万事休すな状況下の中、ジャスミンがアグラバーにある王宮の王女様であることを明かし、衛兵達にアラジンを開放するよう伝えるが、国務大臣であるジャファーの命令の為、開放はできないと拒否される。そして、アラジンは王宮の牢屋へ閉じ込められることになる。
牢屋に入られた後、囚人である一人の老人に「牢屋から脱獄させたうえに褒美もやるから、魔法のランプを取ってこい」と取引を持ち掛けられる。他に方法が無かったアラジンは、この依頼を受けて魔法のランプを取りに行くことになるが…
感想
素晴らしい音楽の数々
本作の主題歌である「 A Whole New World」がアカデミー賞を受賞していることをお伝えしましたが、この曲以外にも作中では様々な曲が流れます。そして、そのどれもが耳に残る程、印象深い素晴らしい曲となっています。
例えば、魔人ジーニーの登場シーンで使われる「Friend Like Me」は、現在でも東京ディズニーランドや東京ディズニーシーのアトラクションやショーで流れており、ファンからの絶大な人気っぷりを見せる曲です。吹き替え版でジーニーを担当している声優の山寺宏一さんが、明るくてマシンガントークなコメディアンというイメージのジーニーを上手く演じきっており、それを歌にも反映させているところが非常に素晴らしいです。
本作のヴィランであるジャファーが歌う曲「Prince Ali (Reprise)」も中々の名曲です。アラジンが嘘をついているとジャスミン達に伝えるという至ってシンプルな曲ですが、ジャファーの強大な魔法の力を作画で見せていたり、好きな王女様の前で嘘を暴かれるアラジンの惨めさを皮肉ったような歌詞等、ヴィランらしさを際立たせるような曲です。曲の終盤にはアラジン達を追い詰め、絶望的な状況へ追い込むところもひっくるめて素晴らしいヴィランっぷりを発揮してくれます。
他にも、冒頭で流れるアラビアンらしさがあふれる名曲「Arabian Nights」や、アラジンの日常泥棒生活をコミカルに伝える「One Jump Ahead」等、数々の名曲が目白押しです。曲だけでなく、曲にシンクロしたポップな作画も見どころなので、見ていない方は是非視聴してみてください。
大人から子供まで楽しめるディズニーアニメーション
「ディズニーアニメーション」と聞くと、お子様向けの作品のように感じられますが、本作は大人の方が見てもドキドキワクワクできる要素が多く含まれています。
見ていてワクワクするような映像技術、ジーニーから繰り出されるジョークの数々、ドキドキするロマンス要素。そして、アラジンと魔法のランプが織りなす冒険活劇。子供が楽しめるのはもちろんのこと、大人が見ても「面白い」と感じられる内容になっています。物語のテーマも一貫していて見やすく、老若男女問わずご覧いただけます。
中でもロマンス要素については必見です。コソ泥だけど優しい青年であるアラジンと、自由の無い王女様のジャスミンが、物語を通じて段々と距離が縮まっていくところが非常にドキドキします。アラジンの一目惚れから始まった恋の行方が気になって仕方なくなっていきます。しかし、良いことばかりではありません。アラジンの抱える一つの「嘘」が、物語が進むにつれてどんどん大きくなっていき、次第にアラジンを追い込んでいく様子はとてもハラハラします。いつバレてとんでもないことになるのか、見ていてヒヤヒヤハラハラしました。
このように様々な要素を絡めさせて飽きられないような工夫がされており、誰でも物語に引き込まれてしまう程の内容も相まって、大人から子供まで楽しめる作品になっているのです。
シンプルかつ重要なテーマ「嘘」
前の項目で記載したアラジンの「嘘」ですが、本作ではこれがメインテーマになっています。
自分の身分を偽って王女様に近づくことに成功するアラジンですが、それは本当に良いことなのかと疑問を持ち始め、徐々に物語が暗くなっていきます。そして、とうとう自分から明かすことが出来ず、物語後半ではとんでもないことになります。
アラジンだけでなく、国王を様々な「嘘」でだまして王座を狙っていたジャファーも、テーマに沿ったキャラクターの一人です。主人公と対をなす存在であるジャファーは、アラジンとは違い「嘘」を上手く使ってアラジン達を翻弄します。
しかし、嘘を上手く使いこなしていたジャファーを信頼する者はおらず、最後は相棒のヤーゴにも見捨てられる始末。そして、嘘をついたことに罪悪感を覚え、嘘をつきたくないと語るアラジンの周りには多くの信頼できるキャラクターがいました。この対比こそが、本作で視聴者に伝えたい内容なのだと私は思いました。
「嘘をつけばある程度の利益や地位を得ることが出来るが、周りには誰もいなくなる」というシンプルなテーマを、二人のキャラクターを対比で使うことで表現しています。一方は嘘で地位を得て信頼を失い、もう一方は正直になって地位を失うかわりに信頼を得ることができたという単純明快な内容であるゆえに、そのメッセージ性はダイレクトに伝わってきます。そういった点から考えると、お子様への教育としてご覧いただける内容ではないでしょうか。大人にとっても大事なことを思い出させてくれる作品なので、是非ともご家族での視聴をオススメします。
まとめ
大人から子供まで楽しめるディズニー長編アニメーション作品「アラジン」いかがでしたでしょうか。
作中での音楽が素晴らしく、テーマもシンプルで見やすい内容に仕上がっている本作の魅力が少しでも伝わっていると幸いです。ディズニーと聞くと子供向けのイメージを持ちやすいですが、大人の方でも十分楽しめる要素が多く含まれているので、ご家族がいらっしゃる方は是非皆様でご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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