(画像引用先:集英社)
今回は、巷で話題の「逃げ上手の若君」の作者・松井優征さんの過去作「暗殺教室」を紹介します。数々のヒット作を生み出した天才漫画家の描くちょっと変わった青春学園漫画の魅力について記載していますので、是非ご覧ください!
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作品
本作は2012年より週刊少年ジャンプにて連載されていた作品で、作者は「逃げ上手の若君」の松井優征さんです。2016年まで連載されて、単行本は21巻まで出版されました。そして、累計発行部数2500万部を突破したという記録ももっています。
アニメ化はもちろん、実写化も果たしており、実写映画については山田涼介さんや二宮和也さん、菅田将暉さん等が出演されたことで大きな話題を呼びました。特に一作目では二宮さんは声のみの出演であったことや、あまりにもはまり役であった事について、多くの方を驚かせました。アニメ版では漫画にはない完全オリジナルエピソードを映画館で公開し、大ヒットを記録しました。
あらすじ
本作の舞台となる名門・椚ヶ丘中学校。そこの旧校舎は、学生達の中で成績や素行の悪い生徒生徒達が通う3年E組というクラスがあり、彼らは他の生徒たちに「エンドのE組」とバカにされる日常を送っていた。
そんなある日、地球に隣接する月の7割が破壊されるという恐るべきニュースと共に、E組の前に奇妙な生物が現れる。彼は自身が月を破壊した戦犯だと語り、来年の4月までに彼を殺さなければ地球を破壊すると、状況を呑み込めないE組生徒達に話した。そして、彼の希望で一年間は3年E組の教師を務めるという条件を追加し、結果的に生徒達も巻き込むことになる。
「暗殺」という物騒な言葉でつながる教師・殺せんせーと生徒の奇妙な物語が、今始まる…
感想
個性豊かなキャラクター達の多さ
本作の一番の特徴は、個性豊かなキャラクターの多さです。椚ヶ丘中学校のE組生徒はもちろん、学校の先生や他の生徒達、防衛相の人間や暗殺者まで、あげていくときりがないほど登場します。
キャラクターの数だけでなく、ちょっとだけ登場するモブキャラでも印象に強く残るような個性を持たせているのも大きな特徴です。口に銃を入れて美味しいと感じたものを使用する暗殺者、近隣の貧乏保育施設を運営する頑固で優しい園長先生、体育大会だけ駆り出されるとんでもない巨体の助っ人外国人等、文面にするだけでも個性の強さが伝わってきます。
メインキャラクターのE組生徒も様々な個性を持っていて、非常に魅力的です。その魅力を前面に押し出す為に、アニメ版ではOPとEDが生徒役の声優達が歌っていて、他にも様々なキャラソンが世に出回っている等、力の入れようが半端ないです。
このように、モブからメインキャラクターの1人1人が良い味を持っている漫画は、それぞれのキャラクターにファンがつきやすく、読者を増やすきっかけになってくれます。私個人の意見ですが、本作の人気の秘密はそういったところにあるのだと読んでいて思いました。
勉強ってこんなに面白い
内容が青春学園漫画ということもあって、学内のイベントが盛りだくさんの本作には、生徒達の勉強やテストの描写があります。私は勉強やテストが大嫌いなので、これだけの内容だと面白味を全く感じないと思っていたのですが、暗殺教室は一味違いました。
本作はとにかく勉学の描写が面白いです。問題文がモンスターに例えられていて、テスト中はそのモンスターと生徒達が戦うという描写で「テスト」の時間を表現したり、殺せんせーのぶっ飛んだ実験を用いて教える授業の様子等、見ていて飽きないです。もちろん、テストに向けて机で普通に勉強を行うこともあるのですが、そんなところにも殺せんせーが関わってくることで非日常感を演出しており、一般的な勉強の描写とはかけ離れた内容になっています。
「勉強」と言われると、机に向かって黙々と勉学に励む地味なシーンを想像してしまいがちですが、本作はそんな想像を覆す工夫が施されていてめちゃくちゃ面白いです。勉強嫌いの私が「勉強面白そう」と思える程、勉学に対して興味を湧かせてくれます。
勉学のこと以外にも、上手な世の中の渡り方等の役立つ情報を教えてくれたりするので、大人の方でも大いに楽しむことが出来ます。学生さんはもちろん、世の中の理不尽に行き詰った社会人の方も是非読んでみてください。
読者も生徒の一人。そして待ち受ける卒業…
登場するE組の生徒達の学園生活を見ていると、それらの描写を共有している読者の中でも思い出になっていって、あたかも自分がE組の一員になったような気にさせてくれます。登場する生徒達と共に学び、時には怒られ、そして楽しんだ1年間はかけがえない思い出になっています。
しかし、どんな物語にも終わりがあるように、本作にも「卒業」というクライマックスが待ち受けています。今までの思い出が走馬灯のように流れながら見るクライマックスは、泣かずに読むことなどできるはずがありません。
そして何より、暗殺教室の卒業は一般的な内容ではなく非日常感のある特別な内容で、惜しまれつつも納得のいく最後を演出しています。読み終わると程良い余韻を味わうことが出来て尚良いです。
他の学園漫画とは違った卒業クライマックスを、是非その目で確かめてみてください。
まとめ
一般的な学園生活とはかけ離れた青春暗殺学園漫画「暗殺教室」いかがでしたでしょうか。クライマックスに待ち受ける卒業で涙が枯れ果てる本作の魅力が少しでも伝わっていると幸いです。
登場する生徒達と共に様々な学びを与えてくれえる本作は、現役学生だけでなく大人の方も学ぶことが出来るので、いろんな方にオススメできる作品です。アニメもご覧いただけるので、ネットフリックスを登録されている方は下記よりご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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