(画像引用先:ディズニー公式サイト)
今回は、原作がマーベル・コミックのヒーロー作品「ベイマックス」を紹介します。一見優しそうな作風をしてそうで、初っ端から重い内容をぶち込んでくる本作の魅力について記載していますので、見たことがない方や気になる方は是非ご覧ください!
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作品
本作は2014年に公開されたディズニー映画で、監督はドン・ホールさんとクリス・ウィリアムズさんです。吹き替え版では小泉孝太郎さんや菅野美穂さんが抜擢され、話題になりました。主題歌にはAIさんの「Story(English Version)」が起用されています。
ディズニー作品ではあるものの、原作はマーベル・コミック「ビッグヒーロー6」という作品である為、本作も同じ系統の作品であると言えます。設定や物語にある程度違いはありますが、作中のアクションや内容、ヴィランの登場や主人公サイドのキャラクターを見ていると、ベイマックスもヒーロー系の作品であることがわかります。
あらすじ
小学生程度の年齢であるにもかかわらず、自作のロボットを作れるほどの知能をもった天才少年ヒロは、非合法に行われるロボットファイトに明け暮れていた。
そんなヒロに見かねた兄のタダシは、ヒロを自身が通う大学へ招待する。大学に連れてこられたヒロは、学生の行う科学実験の数々とタダシが作ったケアロボット「ベイマックス」を見て、兄と同じ大学を目指すことを決意する。以降、ロボットファイトをやめて、研究発表会で大学教授を魅了する新たなロボット製作に取り組むことになる。
そして、ついに迎えた発表会当日。ヒロのプレゼンは成功し、教授から大学への入学を認められることに。兄や仲間たちと喜びを分かち合っていたが、会場から火の手が上がっていることに気づく。会場の中に教授が残っている為、助けに向かおうとするタダシを止めようとするヒロであったが、そんなヒロを振り切ってタダシは会場の中へ入ってしまう。
その瞬間、会場は大爆発。木端微塵に吹き飛ばされてしまい、中にいたタダシは帰らぬ人となってしまう。ヒロは悲しみのあまり大学にも行かず、部屋に引きこもる生活を送るにことになる。そんなある日、悲しみで打ちひしがれていたヒロの前に、兄が作ったロボットのベイマックスが現れて…………
感想
見た目からは想像できない重すぎる出だしとポップな作風
パッケージやベイマックスのイラストを見て、凄く優しそうな世界観の作品なんだろうなと印象付けられそうになる本作ですが、初っ端から主人公の兄が亡き者になるという重々しい出だしをかましてきます。何も知らずに見た人達は、想像とは違った内容に驚かされたのではないでしょうか。
ただ、本作は原作がマーベル・コミックであることを踏まえると、こういったシリアスな内容も入ってくるのもうなずけます。マーベル作品自体、重々しい設定のヒーロー作品がほとんどを占めているからです。主人公の兄弟や両親、恋人まで失わせてくるのは、もはや日常茶飯事です。その悲しみの過程を乗り越えてヒーローを誕生させるのがマーベル作品の主流なので、本作にもその部分がしっかり受け継がれていることが分かります。
そんな内容ではあるものの、基本的にはポップな感じで物語が進行するので、お子様でも楽しむことができます。ベイマックスの愛らしい姿もあって、幅広い年齢層の方が見れるように工夫されているのが、本作の大きな特徴であると思えました。ご家族で見るにはうってつけの作品です。
盛り上がるアクションシーンの数々
マーベル作品リスペクトな本作は、アクションシーンも結構多めです。バトルやチェイスシーン等、見ていてカッコいいと思える箇所が多数存在します。
特に、主人公のヒロ達が悪党と繰り広げるバトルシーンはディズニー映画屈指の出来だと思います。ゴリゴリに武装しているベイマックスと、科学の力を駆使して作った自家製のスーツを着たヒロ達が、各々の個性と科学力を生かした戦い方をするシーンはたまりません。「そんなことが出来るの!?」と驚かされるような戦いを繰り広げます。ヒロの仲間であるフレッドが、その辺に落ちている看板を使って戦いだしたときは、驚きと興奮が止まらなくて「うおっ!」と声が出ました。フレッドだけでなく、各々が独自性のある戦い方をするので見ていて飽きないです。
ヒロ達もカッコいいですが、アーマーを付けたベイマックスも滅茶苦茶カッコいいです。そして、人を傷つけられないプログラムが組み込まれているはずのベイマックスが作中で暴走し大暴れするシーンは、某マーベル作品の怪物ヒーローを彷彿させる暴れっぷりでしびれます。あの巨体から放たれるロケットパンチといったら、もはやロマンしかないです。
予測はつくけどどうしても泣いてしまうラスト
本作がディズニー作品であることを知ったうえであらすじを読んだとき、何となくですが感動系の作品かなって感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。まさにその通りです。
本作は少しミステリアスな要素もあるのですが、それでも先の展開が読みやすくて「こうなるんだろうな」と思った内容が次のシーンでは出てくるなんてこともあると思います。そして、それはラストシーンでも同じことが言えます。
恐らくこんな感じで感動を誘ってくるんだろうな~と思うような展開になり、そのまま物語が進行していきます。最後もおおよその予測がつく展開になるのですが、これまでの物語で築き上げてきた思い出のような記憶が駆け巡って、どうしても泣いてしまいます。これまで何気なく行われていたヒロとベイマックスのやり取りが生んだ伏線回収も見事でした。ベイマックスの「あの一言」が、最後の最後で凶悪な破壊力を発揮して涙腺を崩壊させてきます。「そうなるのは何となくわかってたけど……泣」みたいな感情になります。
どのようなラストシーンが待ち受けているのかは、是非その目で確かめてみてください。
まとめ
展開は読めても最後はどうしても泣いてしまう不思議なヒーロー作品「ベイマックス」いかがでしたでしょうか。
マーベル作品へのリスペクトを感じつつ、ディズニー映画のポップな雰囲気や感動要素も取り入れている素晴らしい作品です。大人から子供まで楽しめる作品でありながら、男の子のロマンがたっぷり詰め込まれた作風には脱帽せざる負えません。滅茶苦茶カッコいいです。
余談ではありますが、物語最後にマーベル作品をご存じの方へのサプライズが待っているので、知っている方は是非そちらもご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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