(画像引用先:SMANGA集英社)
今回は、連載再開を記念して、一時期大ヒットした名作「テラフォーマーズ」を紹介します。長い休載期間を経て、連載再開に至った今作の魅力を記載しているので、まだ読んでない方は参考に、読んでいる方は復習程度に見ていただけると幸いです。是非ご覧ください!
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作品
今作は、原作者・貴家悠さんと作画・橘賢一さん達により、2011年「ミラクルジャンプ」で連載が始まりました。その後は週刊「ヤングジャンプ」に移籍し、コミックの累計発行部数が2200万部以上を記録しました。アニメ化や実写映画化を果たし、アニメについてはシーズン2まで公開されました。
しかし、原作者である貴家悠さんが体調不良の為、2018年に休載が決定。以降、音沙汰がありませんでしたが、5年半という長い月日を経て、今年の4月にとうとう連載が再開。多くのファンを沸かせました。
あらすじ

(画像引用先:アル)
西暦2599年、人口爆発によるエネルギーや食糧の枯渇を防ぐ為、火星の地球化計画(テラフォーミング)が進められていた。計画も大詰めを迎え、とある任務を課せられた様々な国籍の若者達が火星へ送られることになる。彼らの中には日本人もいて、その中の一人である小町小吉(こまち しょうきち)は、幼馴染の秋田奈々緒(あきた ななお)や他の人達と共に有人宇宙船「バグズ2号」へ乗り込み、火星へと向かうのであった。
火星へ到着した彼らは周囲の探索を開始するが、そのさなか、小吉と奈々緒は黒い人型生命体(テラフォーマー)と遭遇。接触を試みようと近づいた結果、そのテラフォーマーに菜々緒が首をへし折られ、死亡してしまう。憤る小吉は反撃しようとするが、近くを通りかかった仲間達に制止され、撤退を余儀なくされる。バグズ2号に引き返した彼らは地球への帰還を提案するが、テラフォーマー達に周りを取り囲まれており、絶体絶命のピンチに…
感想
先読み不可能の怒涛の展開
本作の魅力は、純粋に「異星人VS人類」を見せる作品ではなく、各国の政治や思想、登場人物達の思惑が綿密に絡み合い、先の読めない展開になっているところです。「皆で力を合わせて、異星人であるテラフォーマーを倒そう!」という王道的な流れが少なく、各々が個人的な事情で動いたり、仲間達にも打ち明けていない極秘の任務を全うしたりと、読者には到底予測できない行動をとります。
そんな主人公サイドと対比するかのように、異星人であるテラフォーマー達は統率の取れた攻撃を仕掛けてきます。それだけでなく、高度な知能と技術を持っていて、思い思いに行動する主人公達をどこからともなく襲ってきます。彼らの統率性のある攻撃はすさまじく、全く油断できません。しかし、敵はテラフォーマー達だけではなくて……といった感じで、伏線も次から次へとはられていくので、予測ができないどころか、伏線を回収するための怒涛の展開が続きます。
ただ、難点として、伏線が多すぎて何の伏線が回収されたのか分からない描写も多いです。伏線が多めの謎めいた漫画をお好きな方には嬉しい内容だと思いますが、苦手な方は深く考えずに読むことをオススメします。
読者の心を揺さぶるキャラクター達

(画像引用先:アル)
作中の登場人物達は、個性あふれるキャラクターばかりであることはもちろんですが、1人1人が並々ならぬ目的意識をもって行動しています。その行動力はすさまじく、目的の為なら死地へも飛び込んでいきます。
ただ、それには様々な理由があって、それが人の為であったり、国の為であったり、読者の心を揺さぶるバックボーンがいくつも存在します。愛する人の為に命をなげうって任務をまっとうする者、国の命運を握らされているもの、相手が何であれ負けられない者。彼らの心を揺さぶるバックボーンと、是が非でも目的を全うしようとする姿勢に、目頭が熱くなることも多々あります。それほどまで感情輸入できる描写力が、本作にはあります。まだ読んだことが無い方は、是非読んで、真意を確かめてみてください。
5年半越しに動き出した物語
長期の休載で、本作の連載再開を待ち望んでいた人は多くいらっしゃると思います。私は単行本派なのでヤングジャンプは読んでいないのですが、最後に見た単行本22巻で繰り広げられた熱い激闘は今でも覚えています。そこからどうなるのか、あの人はどうなったのか、テラフォーマーと人類の戦いに決着はつくのか等、続きが読みたくてたまりません。
ただ、原作者の貴家悠さんの身も心配なので、無理しない程度に描き続けてくれるのが一番いいです。戻ってきてくれただけでも感謝しかありません。どうかご無理なさらず、お元気でいてください。
話がそれましたが、5年半という月日が流れている間に、読者達は様々な考察や今後の展開を予想してきましたが、その答え合わせがついに成し遂げられます。自分の考えた展開と合っていたか、また、どのように違っていたかを、その目で確かめてみてください。
まとめ

(画像引用先:アル)
異星人 VS 人類の、予測不可能な物語と怒涛な展開が続く名作「テラフォーマーズ」いかがでしたでしょうか。5年半の休載を経て連載再開を果たした今作の魅力が少しでも伝わっていれば幸いです。
そして、原作者の貴家悠さんには感謝の気持ちを、一読者として送りたいです。連載再開、ありがとうございます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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