(画像引用先:animate Times)
今回は、原作がスパイクチュンソフトのゲームである絶望推理アニメーション「ダンガンロンパ」を紹介します。視聴者に絶望とは何かを嫌という程教えてくれる癖スゴな本作の魅力について記載していますので、絶望を味わいたい方は是非ご覧ください!
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作品
本作は2013年に公開された作品で、監督は本ブログで何度か紹介しているケンガンアシュラを担当された岸誠二さんです。声優陣には緒方恵美さんや石田彰さん、沢城みゆきさんや山口勝平さん等、有名どころが勢ぞろいです。原作は2010年に発売されたゲームソフト「ダンガンロンパ」で、スパイクチュンソフトが制作されました。
ゲームやアニメ以外にも、舞台や小説といった幅広い分野で取り上げられる程の人気っぷりを見せました。原作も続編やスピンオフ作品、さらにはアニメーションで続編を制作されたりと、様々な方法でファンを楽しませてくれました。
2010年には10周年、2014年には春のファン祭りといった形でイベントも多く、現在でも所々でコラボ企画が開催されています。
あらすじ
卒業すれば成功の未来を約束されると評判の私立希望ヶ峰学園。本校へ入学できる生徒は、それぞれ秀でた才能を持つ「超高校級」と呼ばれる人間のみで、凡人が入ることはほぼ不可能とされている。
そんな中、一般人の中から抽選によって選ばれて希望ヶ峰学園へ入学することになった「超高校級の幸運」である苗木誠は、入学式へ向かう途中に突然意識が途切れてしまう。目が覚めると、禍々しい装飾が施された見知らぬ教室に入れられていた。状況を整理するために周りの状況を確認すると、自分と同じように見知らぬ教室で目覚めた希望ヶ峰学園の生徒が複数人いることと、見覚えのない学校の校舎のような場所に自分達が閉じ込められていることに気づく。
混乱状態で状況が把握しきれない中、モノクマという白と黒の変な生き物が現れ、自身が本校の学園長であると名乗り出てくる。そして、一同をさらに混乱を招く一言を告げる。
「皆さんにはこの校舎で一生を過ごしてもらいます。出たいなら、ここにいる誰かを殺して”卒業”してください。」
疑心が疑心を呼び、人間不信な状態で迎えることになった絶望の学園生活が、今始まる…
感想
豪華声優陣の圧倒的な実力。ただ…
最初にもお伝えしましたが、実力派の声優陣が軒並みそろっている本作はそれだけでも非常に魅力的な作品と言えます。碇シンジ君でお馴染みの緒方恵美さん、工藤新一でお馴染みの山口勝平さん等、アニメをあまり見たことが無い方でも声だけは聴いたことがあると言われるほどの知名度を持った方がゾロゾロと出てくるので、耳が幸せになります。
もちろん実力もすさまじく、台詞の言い方ひとつとっても感情が現れていて、登場キャラクターの心情がとても分かりやすいです。分かりやすいがゆえに、キャラクター人一人に感情輸入してしまい、自然と愛着が湧くほどのレベルです。
ただ、本作の視聴においてキャラクターへの感情輸入というのは、ハッキリ言って危険です。下手をすると視聴から向こう一週間、放心状態になりかねません。それについては次項でお伝えいたします。
絶望、絶望、そして絶望…
上記の項目で、「キャラクターへの感情輸入は危険」とお伝えしましたが、その理由は本作の内容にあります。
見知らぬ場所に閉じ込められ、同じように閉じ込められた知らない人達と共同生活を強いられ、脱出したければ誰かを殺すしかない……もうお気づきだとは思いますが、本作は楽しい青春学園ものではありません。感情輸入して愛着の湧いた推しキャラが次々とフェードアウトしていくコロシアイ学園物語です。
慈悲は一切ありません。次から次へとフェードアウトしていきます。質が悪いのが、何の前触れもなく、予測も心の準備もできていない状態でキャラクターが死んだ事実と向き合わされるところです。推理というジャンルが含まれている作品なので、あからさまな内容で予測がつきやすいものがダメなのは良く分かるのですが、もう少し手心を…といった感情になります。
これだけでも絶望的な内容ではあるのですが、残念ながらそれだけではありません。物語が進むにつれて、恐ろしい事実が段々明るみになっていきます。自分たちが閉じ込められた理由、コロシアイをさせられる理由、希望ヶ峰学園の存在理由等、様々な伏線が回収されていきます。そのどれもが救いのない絶望的な内容ばかりです。
このように、本作品は8割ぐらいが「絶望」です。見る方によっては落ち込んでしまう可能性もあるので、見る際はある程度覚悟をしてご覧ください。生半可な覚悟で見た私は、しばらくの間放心状態になりました…
「絶望」に立ち向かう「希望」
絶望にまみれた内容の本作ですが、そんな状況でも立ち向かおうとする主人公と、それにまつわる伏線回収が滅茶苦茶カッコいいです。
正直、視聴者である私が同じ立場なら序盤で心折れてます。まだ高校生でこんな状況に巻き込まれて、どうしてそこまで戦えるんだと疑問に思いました。しかも、主人公は才能があって入学できたわけではなく、ただ抽選で当たって入学することが出来た一般人であるにも関わらず、ちょっと前向きな性格だけを武器に戦うことになります。さすがに無理だろうと思いました。
しかし、これも実は伏線であったりします。ネタバレは避けますが、物語を最後まで見ると「だから主人公なのか!」と思わされる胸熱展開が待っています。そして、この物語はただの推理アニメーションなどではなく、絶対的な「絶望」と戦う小さな「希望」の物語であることに気づかされるのです。
簡単に言うと、「壮大な大人向けヒーローショー」です。小難しい内容に見えて、正義(希望)VS悪(絶望)といういたってシンプルなことを伝えてくれる子供向けのショーを、大人仕様にして見せてくれていたといった感じです。なので、そういった正義対悪のシンプルな構図が好きな方は最後まで見ることをオススメします。特に、最後の戦いは作中屈指の熱さです。気になる方は是非ご覧ください!
まとめ
コロシアイ学園生活を強いられた超高校級の生徒達による、絶望VS希望の戦いを描いた推理バトルアニメーション「ダンガンロンパ」いかがでしたでしょうか。
序盤から続くダークな雰囲気と内容で小難しい話に見えるものの、最後まで見ると子供向けヒーローショーと同じぐらいシンプルな内容であると知らされる本作の魅力が少しでも伝わっていると幸いです。難しい話が苦手な方でも見やすいので、是非その目で確かめてみてください。
ただ、推しがフェードアウトする可能性があるので、強い覚悟を持って視聴することを強くオススメします…
最後までご覧いただきありがとうございました。
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