(画像引用先:Amazon)
今回は、異様な雰囲気の空間から始まる名作アニメ「デス・パレード」を紹介します。人間の愚かさや美しさを見事に表現している本作の魅力について記載していますので、気になる方は是非ご覧ください!
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作品
本作は2015年に公開された作品で、監督は『ワンピース』や『名探偵コナン』にも携わった立川譲さんが務めており、立川さんの監督デビュー作でもあります。
製作は有名どころである「マッドハウス」で、2013年に同会社で制作されて公開された『デス・ビリヤード』という短編映画をきっかけに、本作が制作されることになりました。
声優は前野智昭さんや瀬戸麻沙美さん、大久保瑠美さんや玄田哲章さんといった有名な方々が担当されています。
OP曲はBRDIOの「Flyers」で、アニメを知らない方でも知られている程の認知度がある曲です。ED曲にはNoisy Cellの「Last Theater」が起用され、本作を象徴するような曲調と歌詞をしています。
あらすじ
BAR「クイーンデキム」。そこへ訪れた夫婦のたかしと真智子は、クイーンデキムへ来る前の記憶を失っており、自身が何故そこにいるのか分からずにいた。
そんな彼らの前へ現れたのが、クイーンデキムのバーテンダーと名乗る男「デキム」である。
彼はたかし達に、「命がけのゲームをしてもらいます」と告げ、ダーツをするよう案内する。
突然妙なことを言い出す男を信用できるはずもなく、無視してその場から立ち去ろうとするたかし達だったが、出口はどこにもなく、自分たちが密室に閉じ込められていることに気づく。
状況を打開する方法が見出せない中、デキムから「最後までゲームをすればここから出します」と言われたこともあり、渋々ゲームをすることに。
お互いにダーツを投げ合う中、ゲームを進行していく過程で徐々に記憶を取り戻し始めていくが、思い出す記憶はどれも不穏な内容で、たかしは真智子に対して疑心暗鬼になっていく…
感想
人間の醜さと美しさが伝わってくる
本作では人間の持つ醜い部分や美しい部分を徹底的に描写しており、視聴しているとその全容が嫌というほど伝わってきます。
内容は基本的に一話完結型で、毎回人間同士のデスゲームを見ることになる本作ですが、時には互いに騙し合い、時には協力しようとしたり、様々な人間模様を登場人物と共に観察するというのが主な内容です。
よくありそうな内容ですが、他作品と違うのは、人間の本心を徹底的に描写している点です。
【記憶喪失をしている中、命がかかっているゲームを突然させられることになり、ゲームが進行すると共に失った記憶を徐々に取り戻していく。】
そんな状況下でまともでいられるはずもなく、人間の本心が良くも悪くもあらわになっていくのです。
そして、その光景を「ゲームをしているキャラクター側の視点」ではなく、「ゲームマスターであるデキム側の視点」から見ることになるので、客観的に見られて醜さも美しさもダイレクトに伝わってきます。
ゲームをしているキャラクター側の視点だと、そのキャラクターに余計に感情移入してしまって客観的に見れなくなってしまうのですが、その視点を逆にしたことによって感情移入しずらい環境を作り、外側から見ることでより一層醜く美しい人間の本心を目の当たりすることが出来るのです。
さらに、一話一話でゲームの内容も違い、登場人物も多種多様なタイプの方が出てくるので、それそれが持つ本心が様々なシチュエーションで引き出されていくので全く飽きません。
良い話もあれば胸糞悪い話もあり、見ている側の感情がぐちゃぐちゃになります。言い換えれば、それだけ視聴者の感情を揺さぶることが出来る作品だということです。
一話完結で見やすく、感情も揺さぶってくる良作なので、感情を気軽に揺さぶられたい方は是非視聴してみて下さい。
クセになるオープニング曲とイメージに合うエンディング曲
本作で起用されているOP曲とED曲ですが、それぞれの持ち味が作品に活かされており、どちらも非常に良曲です。
まずオープニング曲である「Flyers」ですが、こちらは認知度も高く、この曲を知ってから本作を見た方や、歌っているBRDIOを知ったという方も多く、この記事を見ている人の中にもご存知の方はいらっしゃるのではないでしょうか。
曲調はアップテンポで、終始明るい音楽が響き続けて耳に残りやすく、もう一度聴きたくなるような中毒性があり、気づけば何度も聴きたくなってしまいます。
オープニング曲と共に流れるキャラクター達のダンス映像も非常にポップで、見ているこっちまで踊り出しそうになるほど楽し気な雰囲気が伝わってきて、本編を見る前からワクワクさせてくれるところもとても良かったです。
そして、ED曲である「Last Theater」はOP曲とは真逆で、曲調は穏やかです。
歌詞も全て英語で、OP曲とはかけ離れた曲であることは間違いないですが、こちらにはこちらで良さがあり、本作のイメージと会った内容になっています。
人間の心の脆さを歌っているような歌詞を聴いていると、本編に登場する人物達の不安定な心境を表しているようで身に沁みてきます。
曲調が穏やかなこともあって一層歌詞が沁みやすく、思わず泣きそうになることもありました。
さらに、最後まで見終わった後に流れるED曲を聴いていると、どことなく喪失感が襲ってきて「明日から何を見ればいいんだろうと…」と途方に暮れそうになるところは注意が必要です。
このようにどちらも持ち味があって、本編を見る前の期待感を高めたり、本編の内容を彷彿させる歌詞に感情を揺さぶってきたり等、様々な形で視聴者を楽しませてくれるのです。
その為、初めて本作を見られる方は、一度は曲をスキップせずに視聴することをオススメします。
理想の上司像を持つキャラクター『ノーナ』
本編に登場するキャラクターの中に、社会人として理想の上司像を持ったキャラクターがいます。それが、ノーナです。
このキャラクターは女性で、バーテンダーであるデキムや他の登場人物達の上司でもあります。
主な仕事はデキム達のいる職場の管理で、他にも部下の仕事の割り当てや育成をしています。
そんな仕事をしているノーナですが、部下たちへの対応一つ一つが非常に理想的で魅力を感じずにはいられないキャラクターとなっています。
まず、部下への𠮟り方に無駄がありません。要点を手短にまとめて端的に伝え、長ったらしい説教にならない話し方をします。
それでいてしっかり怒ることで、部下に仕事の失敗を繰り返させないよう意識づけるやり方をとっていました。
その為、部下を叱るシーンは僅か10秒程度で、その後は「分かればよろしい」とあっさり許しています。この𠮟り方だけでも、彼女が部下に慕われている理由がよくわかる気がします。
他にも、部下への成長を促すために仕事を割り振り、成功すれば褒めることも忘れないところも滅茶苦茶理想的です。こんな上司が果たして何人この世にいるでしょうか。
ただ、そんな理想的な上司像を目の当たりにすると、「自分はどうなんだろう…」と考えることがあります。
部下にきつく当たっていないか。長ったらしい説教をしていないか。成長につながるような仕事を割り振れているのか。
ただのアニメのキャラクターのはずなのに、ノーナを見ていると、社会人になった自分に問われているような気がしてなりません。
そんな風に自分を見返させてくれる程の説得力を持ったキャラクターが、ノーナなのです。
もし、これから作品を見る方の中に社会人の方がいたら、「社会人」としての視点で見るのもいいかもしれません。
部下側の人間であれば、将来理想的な上司になる為のサンプルになりますし、部下がいる側であれば自分を見返すきっかけになります。
是非ご覧ください。
まとめ
理想の上司とは何たるかを教えてくれる社会人必見の作品「デスパレード」いかがでしたでしょうか。
上司の仕事を完璧にこなすキャラクターの説得力に、思わず自分を見返してしまう。そんな本作の魅力が少しでも伝わっていると幸いです。
他にもクセになる曲が起用されていたり、視聴者の感情を揺さぶってくる内容を毎回見せてくれたりと、様々な魅力を秘めた作品です。
小さなお子様には難しすぎるかもしれませんが、大人の方であればハマること間違いなしです。特に、社会人の方にはオススメなので、時間のある時に是非視聴してみて下さい。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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