【アニメ紹介】食戟のソーマ

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(画像引用先:ワーナーブラザーズ

今回は、登場人物達の服がはだけにはだけるちょっと変わった料理アニメ「食戟のソーマ」を紹介します。美味しさの表現方法が独特すぎる本作の魅力について記載していますので、気になる方は是非ご覧ください!

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作品

本作は原作が週刊少年ジャンプで掲載されていた作品で、原作者は附田祐斗さん、作画は佐伯俊さんが手がけていました。

声優は松岡禎丞さん・種田梨沙さん・高橋未奈美さんといったメインキャラを担当される方々に加え、杉田智和さんや銀河万丈さん、子安武人さん等、多くのレジェンド声優が起用されている超豪華仕様になっています。

漫画が掲載され始めたのが2012年で、アニメ化を果たしたのが2015年でした。今年が10周年になるということで、現在、YouTubeにて無料でアニメが公開されています。

アニメは全部で86話・第5シーズンまで放送され、5期である2020年の「豪ノ皿」まで約5年もの月日を要しました。ちなみに、漫画については2019年に完結しています。

 

あらすじ

実家の定食屋「ゆきひら」で働く中学生・幸平創真は、父であり料理人でもある城一郎を超える為、日々料理を作り続けていた。

そんなある日、父から突然、定食屋「ゆきひら」を閉めると告げられてしまう。

それだけでなく、父は仕事の都合で海外へ行くと言い出した挙句、創真は遠月茶寮料理學園という料理学校への編入試験を受けさせられることに。

父から次々と放たれる衝撃発言の数々に混乱する創真だったが、父が海外へ行ってしまうと何もできないため、渋々編入試験を受けることを承諾する。

しかし、遠月茶寮料理學園は日本屈指の名門料理学校で、その卒業到達率は僅か10%という超難関学校であった。

そんな学校の編入試験が簡単なはずもなく、試験官である薙切えりなの重圧に耐えることができなかった創真以外の学生達は、試験を放棄し逃げ出してしまう。

薙切えりなは学園総帥の娘であり、「神の舌」と呼ばれる程の優れた味覚を持つ。そんな彼女を満足させられる卵料理を作ることが、編入試験の課題になっていた。

早速料理にとりかかる創真と、誰一人として編入を認める気のないえりな。

相容れない2人の出会いが、彼らの学園生活を大きく左右することを、この時はまだ知る由もなかった…

 

感想

友情・努力・勝利を兼ね備えた料理アニメ

本作は元々週刊少年ジャンプで掲載されていたこともあり、ジャンプ三原則である「友情・努力・勝利」を兼ね備えた作品になっています

料理を題材にした作品といえば、「美味しんぼ」や「クッキングパパ」等、料理というテーマに重きをおき、その他のジャンルはあくまで付け合わせ程度になることが多いです。

しかし、本作は料理だけでなくジャンプ三原則もしっかり絡めて構成されており、料理をしているだけなのに、読者の胸を熱くさせるような描写が数多くあります。

仲間達との協力、ハラハラさせる試練の連続、強敵との出会い。そして、手に汗握る一対一の対決。文面にすると、どこぞのバトル漫画のように見えるかもしれませんが、これらすべての要素が本作に含まれているのです。

似たような作品で「焼きたてジャパン」がありますが、こちらはギャグ80%で構成されているのに対し、「食戟のソーマ」はバトル80%で構成されていると言っても過言ではありません。

そもそも、本作に登場する「食戟(しょくげき)」というのは料理対決のことを指す言葉なので、言葉の通り、料理対決が主軸になっている作品です。

そこへジャンプ三原則という要素が含まれることによって、より少年誌らしい作品に仕上がっており、面白みも増しているように感じました。

それだけでなく、適度にギャグ要素を入れる為、美味しさの評価を表す「おはだけ」というシステムが取り入れられており、読者を飽きさせない工夫もされています。

そういった工夫もあって、当時の人気を博した作品になれたのではないかと思います。

※おはだけ・・・美味しさのあまり、着ている服がいつの間にか脱げてしまうこと。

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アニメーションだからこそ味わえる料理の描写

今回は漫画ではなく、アニメの方を取り上げましたが、その理由の一つが作中の描写についてご紹介したかったからです

漫画でも料理の描写は凄まじく、白黒の世界で肉汁が滴る様子や湯気までも事細かに描かれていましたが、それをアニメーションにすることで、色つやまでも表現されていて非常においしそうに感じました。

例えば、箸で調理された肉を掴んだ時の描写が、肉の表面の照り具合を上手く表現しており、肉汁が今にも滴りそうになっています。

ここの描写は色合いを使って肉の照り具合を表現できたからこそ生まれた表現力であって、白黒の世界である漫画では中々出せない代物です。アニメーションの利点を上手に活かした結果だと思いました。

素晴らしいのは色合いだけではありません。箸で掴んだ瞬間の肉がプルプルしていて、動きだけで肉の柔らかさも伝わってきます。

色合いと動きをフルに使い、料理や食材をここまで上手に表現できていたことに対いて感服せざるを得ません。

さらに、料理中の躍動感も素晴らしく、料理人達がキッチンで調理器具を扱うシーンに迫力を持たせていました。

一見地味な料理工程でも、そこへ迫力を持たせることで視聴者の目を引くシーンへと変貌させる手法を使うことで、視聴者に飽きさせない工夫が施されています。

特に、第14話のスフレオムレツを作る回は必見です。上記で紹介した料理の表現と、料理中の躍動感を存分に楽しむことができる回になってます。

効率よく次から次へと料理を仕上げる主人公の手際の良さと、見るだけでふわふわな食感を連想させるスフレオムレツの出来栄え。どれをとっても素晴らしいです。

個人的には作中のベスト3に入る程好きな話なので、気になる方は是非ご覧ください。

 

勇み足になってしまった「豪ノ皿」

全体的に素晴らしかった本作ですが、一点だけ、個人的に残念な点があります。

それは、最後のシーズンである5期のお話が全て勇み足で進行していた点です

5期は全12話で、原作でいうところのBLUE編が描かれています。私自身、原作では全く読んだことのない部分になるのですが、そんな私ですら勇み足に感じられる程の出来栄えです。

例えば、本作において欠かせない要素である料理対決ですが、途中まで料理中の過程がほとんど映っておらず、気が付いたら勝敗が決していたりします。

ひどい時にはダイジェスト映像で主人公陣の戦いと結果を伝えられることもありました。

こうなった理由として考えられるのは、本来は2クールぐらいかけて作る程の長編だったものを、1クールでまとめあげる必要があり、様々なシーンや内容を省いてしまったからだと思われます。

恐らく、全24話でまとめていればそこまで内容を省くこともなく、最後まで描き切ることができたでしょう。ただ、そこについては制作側の事情もあるので、大々的に否定することは出来ません。

否定することは出来ませんが、一人の視聴者として意見を言っていいのなら、料理描写をもう少し多めに見たかったと言わせていただきたいです。

アニメーションであることをフルに活かし、躍動感や料理の表現に特化した初期の頃のお話のようなテイストでBLUE編を見たいと思いました。

しかし、5期は悪いことばかりでもありません。

原作を読まれた方からは、BLUE編に関して否定的な意見が多く、面白みを感じないという方も多数見受けられました。

それぞれの意見から道びだされた理由は、料理対決に「体力」という概念を追加したことと、「異能」という要素が加わったことで能力者バトルのようになってしまったことです。

しかし、アニメーションではそのあたりを上手に省いており、特に違和感なく見ることができたので良かったです。

原作を読まれた方がいらっしゃいましたら、是非そちらの感想も教えてください。

 

まとめ

ジャンプ三原則を兼ね備えた稀有な料理アニメ「食戟のソーマ」いかがでしたでしょうか。

料理をテーマにしたアニメとは思えない程胸を熱くさせる本作の魅力が少しでも伝わっていると幸いです。

他にも、アニメーションの利点を余すことなく活かし、料理の美味しさや料理中の躍動感を視聴者に感じさせる手法がとにかく素晴らしいです。見ていてお腹が減ります。

ただ、5期ではその描写が少なくなっているので、ちょっと残念に感じるかもしれません。

しかし、それを差し引いても全体的に面白い作品であることは確かなので、少しでも興味を持ったは是非ご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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