(画像引用先:ディズニー)
今回は、その人気っぷりで一世風靡した大ヒット作「アナと雪の女王」を紹介します。町を歩けばあの名曲がいたるところで流れる程大ヒットした本作の魅力について記載していますので、気になる方は是非ご覧ください!
新品価格 | ![]() |

作品
本作は2013年に公開された作品で、監督はジェニファー・リーさんとクリス・バックさんです。6年後には続編が公開され、3作目は2027年に公開を予定され、さらに4作品目の目途も立っています。これだけでなく、サイドストーリーも数作品公開されており、作品自体の人気っぷりがうかがえます。
主題歌である「Let It Go」は第86回アカデミー賞歌曲賞を受賞しており、その認知度は驚異的です。ディズニーを見ない方でも知っている・歌える程、世間の方々に知られている曲です。作中では松たか子さん、エンディングではMay J.さんが歌われています。
吹き替え版では神田沙也加さんや、主題歌を歌われている松たか子さん等が担当されています。ピエール瀧さんもオラフ役で起用される予定でしたが、色々あって外されたことで世間を騒がせました。

あらすじ
アレンデールという国を治める王様には、2人の娘がいた。元気で活発な妹であるアナと、穏やかで冒険心の強い姉のエルサの姉妹である。
姉のエルサは魔法で氷を自由自在に操ることができ、その能力を使ってアナとよく遊んでいたが、魔法で遊んでいる最中に事故で妹を危険にさらしてしまう。何とか一命をとりとめたアナだが、魔法の恐ろしさを知った姉妹の父は、エルサの能力を危険と判断し、能力を使わないよう家族で管理していくことを決断する。以降、エルサは妹と合わないよう部屋に閉じこもり、能力を抑えようと日々耐え続ける日々を送ることになる。
それから数年の年月がすぎた頃、父と母が事故で亡くなったとアレンデールに一報が届き、国王の姉であるエルサが次期国王になる為の戴冠式を開くことに。しかし、日々増していく能力を抑えるのに精一杯だったエルサは、とあることをきっかけに式典で能力を使ってしまう。
魔法、冒険、そして愛。2人の姉妹が織りなすディズニー史上類をみない新たな冒険の幕が上がる…
感想
姉妹で描く真実の愛のお話
本作はこれまでのディズニー作品では見たことがない物語を展開しており、とても斬新な作品です。これまでの作品は男性主人公とディズニープリセンスによる愛を描いた内容のものがほとんどでしたが、本作のメインは2人の姉妹であり、彼女たちが織りなす姉妹愛がテーマになっています。
アナとエルサの2人の姉妹が、様々な困難により離れ離れになってしまってもお互いを信じて最後まで行動する様はまさに「愛」といった感じで、心打たれるものがあります。男性キャラクターとしてクリストフやハンス王子が登場し、途中まではこれまでのディズニームーブを見せてくれるものの、最後を締めくくったのはアナとエルサの愛の力であったことがとても斬新に思えました。
一般的に「愛」と聞くと恋愛や恋を想像してしまいますが、本作における「愛」というのは繋がりや絆を連想させます。本作を見ていると、「愛」と一言でも言っても形は様々で、一つのイメージに囚われることはないと教えてくれているように思えました。そんなメッセージ性と斬新なテーマが相まって大ヒットした作品なのではないかと、私は思います。
綺麗な映像と素晴らしい音楽の融合
本編の大半が歌や踊りで構成されており、もはやミュージカル映画と言っても過言ではありません。そして、そのどれもがとても印象深く素晴らしいシーンになっています。
歌や踊りに用いられる音楽は、その時のキャラクターの心情を上手いこと表現しており、見ている視聴者にもどのようなスタンスの音楽なのかを分かりやすくしています。代表的なものでいうと、物語序盤に流れた「Do you wanna build a snowman?(雪だるまつくろう)」は特に素晴らしいです。最初は幼いアナがエルサを遊びに誘っている楽し気な曲なのですが、途中で両親が事故で亡くなってしまい、スローで悲し気な曲調に変化します。エルサを遊びに誘っているのではなく、両親が亡くなったことを知った姉を心配し、2人で乗り越えたいと心から願っているアナの心情が痛いほど伝わってきます。前半から後半にかけての曲調の変化がギャップを生んで、アナやエルサの悲しみをとても上手く表現できているシーンだったと思います。
素晴らしいのは音楽だけではありません。音楽に合わせて流れる映像も曲にマッチしていて非常に見やすくなっています。本作を見るうえで忘れてはならない「Let It Go」は、その最たるものであるといっても過言ではありません。エルサが歌いながら魔法を使って様々なものを建造していくシーンは、見ているものを圧倒する程の映像美でした。氷のきらめきや雪の質感、氷で徐々に建造されていく圧倒的な大きさの城、日が昇った瞬間の輝かしい景色等、見ているだけで光加減や質感すら伝わってしまう映像が流れます。そこに、今まで能力を使うことを封じていたエルサが、魔法を使ってハツラツとした表情と力強い歌声で歌い上げる「Let It Go」が流れます。とんでもない映像技術と素晴らしい音楽が融合しているこの曲が売れないわけがありません。このシーンはYouTubeでもご覧いただけますので、気になる方は是非一度見てみてください。
続編へと続く伏線の数々
本作には続編があること冒頭をお伝えしましたが、2作目に繋がる伏線が本編のあちらこちらにちりばめらています。
まずはエルサの魔法についてです。当たり前のように魔法を使っているエルサですが、本編ではそのことについて全く触れられておりません。両親が魔法使いというわけでもなく、妹のアナが魔法を使えるわけでもないのに、アレンデールの人間の中でエルサ1人が魔法を使っているという状況です。魔法っぽいものを使っているトロールの長が登場するぐらいで、他に魔法を使う人物は登場しておらず、エルサと魔法をつなげる要素が皆無でした。
次に、アナとエルサの両親についてです。彼らは物語序盤で退場してしまったが為に、国王と妃という情報以外全くありませんでした。魔法を使えるエルサを生んだ両親ですが、魔法が使えるわけでもなく、一般人とほとんど変わりません。そんな中、国王が魔法に詳しいトロール達を知っていたり、姉妹に行先も告げずどこかに出て行った挙句に事故で亡くなってしまう等、ミステリアスな要素を残して退場しており、それについても作中で語られることはありませんでした。
このように、本編では解決していないことが複数残っており、伏線としていずれ回収されそうな内容のものがちらほら見受けられます。その為、1作目を見ただけでは満足できず、どうしても2作目が気になって仕方がない方も大勢いらっしゃったのではないでしょうか。そのレベルで興味をそそらせる程、伏線のはり方が逸材でした。
まとめ
映像や音楽で人々を圧倒し、とんでもない大ヒット作になった名作「アナと雪の女王」いかがでしたでしょうか。
姉妹愛という新しいテーマを使って、斬新な物語を構成し展開している本作の魅力が少しでも伝わっていると幸いです。素晴らしい点はテーマだけでは無く、2作目に続く伏線のはり方も非常に上手く、視聴者の興味をそそる内容に仕上がっている点もとても良かったです。
アカデミー賞を受賞している「Let It Go」も、本作を彩る重要な名曲なので、気になる方は是非そちらもチェックしてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
アナと雪の女王 MovieNEX [ブルーレイ DVD デジタルコピー MovieNEXワールド] [Blu-ray] 新品価格 | ![]() |

コメント