(画像引用先:ガールズ&パンツァー公式サイト)
今回は、戦車×女子高生という異色のコラボで一世風靡した大ヒット作「ガールズ&パンツァー」を紹介します。その人気っぷりで町おこしにまで発展した本作の魅力について記載していますので、気になる方は是非ご覧ください!
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作品
本作は2012年から公開されている作品で、監督は『侵略!イカ娘』の水島努さんが務めています。
脚本には『けいおん!』でお馴染みの吉田玲子さん、キャラクター原案は『ストライクウィッチーズ』の島田フミカネさんが務めており、製作陣も豪華なメンツが揃っています。
声優は渕上舞さんや茅野愛衣さん、中上育実さんや井口 裕香さん、尾崎真実さんのメインキャラを担当する方を筆頭に有名な女性声優で構成されていて申し分ない仕上がりになっていました。
アニメ本編は2013年に完結しているものの、その後は劇場版と続編が制作されており、現在も未完結です。
アニメの人気具合は凄まじく、作品の舞台となっている茨城県大洗町の町おこしに使われる程で、結果は大盛況でした。当時は町おこしで訪れるのみならず、大洗町に住み始める熱烈なファンが現れたことで話題を呼びました。
あらすじ
とある事情で県立大洗女子学園に転校してきた西住みほは、新しい学園生活に期待を膨らませていた。
転校初日、同じクラスメイトの武部沙織と五十鈴華に出会い、意気投合したことをきっかけに友達になる。
順調な学園生活を歩み始めたみほだったが、突然、大洗女子学園の生徒会から呼び出され、必修選択科目である「戦車道」を選ぶよう迫られてしまう。
※戦車道=戦車を使った武道のこと
自身の転校の理由に関係している戦車道を迫られ、困惑するみほ。そんなみほをなだめる沙織と華は、みほと一緒に別の科目を選択することを決意する。
しかし、生徒会が許すはずもなく、再び呼び出されることに。そんなみほを心配して、他の2人も生徒会室へ同行する。
生徒会には再度戦車道を選択することを迫られた挙句、応じない場合は学園からの追放をにおわせる脅迫をされてしまう。そんな生徒会のやり方に、沙織と華は真っ向から反対する。
自分の為に生徒会と対立する友達を目の当たりにしたみほが下した決断は…
感想
戦車×女子高生 違和感を感じさせない物語構成
本作を語るにあたって外せないのが、「戦車×女子高生」という一見ミスマッチなジャンルを確立している点です。
視聴前は突飛すぎるジャンルに地雷を感じてしまい、視聴しようとする気がそがれてしまいそうになってしまいます。
しかし、いざ視聴してみると、そこまで違和感なく進行する物語にあッと驚かされます。
その要因として挙げられるのが、世界観の土台がしっかりしていて矛盾がなく、違和感を無くしている内容です。
内容に違和感や矛盾を感じると、「どうしてこうなるの?」と疑問で頭がいっぱいになってしまい、視聴に集中できなくなってしまいます。
しかし、本作は「戦車×女子高生」という非現実的な内容を武道として扱い、さらに歴史を持たせることでアニメの世界になじませる手法がとられていて、「この世界では当たり前のことなんだ」と視聴者に理解させやすい構成になっていました。
作品の世界観を理解することで、非現実的な内容でも現実的に捉えることができ、違和感や矛盾も感じずに内容を消化させやすくなります。
それ故に無駄ことを考えずに済み、スラスラと物語を見ることができるのです。
そこへ類の見ないジャンルの意外性も加わり、いつの間にか「戦車×女子高生」の物語がクセになってしまうのが、本作一番の特徴だと言えるでしょう。
手に汗にぎる熱いバトルシーン
本作のバトルシーンは他のアニメ作品にも引けをとらない激熱シーンのオンパレードになっています。
そもそも取り扱われている戦車というジャンル自体が熱く、迫力のあるバトルシーンになっていることは言うまでもありません。
ただ、それだけの要因で熱くなるわけでは決してありません。
戦車の履帯の音、砲撃の音、戦車の駆動音。繰り広げられる戦いの音一つ一つが迫力のある仕上がりになっていて、バトルシーンを大いに盛り上げてくれます。
さらに、砲撃音や走行音は重さを感じさせる重低音で、戦車のバトルシーンに迫力とリアリティーさを感じさせます。
特に、砲撃のシーンは音だけでなく描写も素晴らしく、車体の揺れや反動をとてもうまく描かれていて感動しました。
そして、極めつけは物語の内容です。
弱い主人公達が世間で強いと評されるチームと戦いを繰り広げる展開は、いつの時代も人々を熱くさせてくれます。まさにジャイアントキリングです。
主人公達がどのような作戦で相手を出し抜いて戦うのかが物語序盤の内容になってくるのですが、後半は敵の強さが段違いに上がり、思うように戦いが進まない中で戦わなければならなくなります。
そして、最後には窮地に追い込まれてしまい、緊張感のある雰囲気に思わず手に汗にぎってしまいます。
そんな中、主人公は諦めず、仲間達と勝利を信じて最後まで戦い抜く姿は鳥肌物です。私は思わず泣いてしまいました。
熱いバトルが好きな方には間違いなくグッとくる作品になっているので、当てはまる方は是非視聴してみて下さい。
ファン必見のOVAの数々
本作は円盤でしか視聴できないOVA(オリジナルビデオアニメーション)がいくつかあり、どれもファン必見の内容になっています。
アニメは全6巻のDVDもしくはBDにそれぞれ一話づつ入っており、さらに円盤一枚で販売している『これが本当のアンツィオ戦です!』を含め計7話あります(これ以外にも劇場版の円盤に入っているものもありますが、それはまた別の機会に紹介します)。
アニメ同梱のOVAの内容ですが、ざっくりまとめると「主人公達のプライベート」、「ガールズ&パンツァーの世界観の説明」といった感じです。
戦車道の試合の合間、主人公達はどのように生活をしているのかが語られるのですが、ファンからするととんでもないご褒美的な内容に満足すること間違いなしです。
普段は戦車と共に熱い物語を展開する彼女達ですが、OVAでは「女子高生」というジャンルを活かしたゆるふわ物語が展開され、本編以上に女子高生達のゆるい日常を楽しむことができるのです。
もう一つの要素である「ガールズ&パンツァーの世界観の説明」についてですが、彼女達の乗っている戦艦について語られたり、大洗女子学園について説明があったりと、アニメの資料を読んでいるような感覚になって非常に興味を惹かれるないようでした。
どうして学園艦と呼ばれる船の上で生活をすることになったのか、この世界ではそれが当たり前のことなのか等、数ある疑問に答えてくれる内容に思わず「へー、そうなんだ!」と声が出てしまいます。
そして、円盤で販売されている『これが本当のアンツィオ戦です!』は、アニメ本編で全く語られなかった戦車道大会の戦いについて描かれており、ファンなら見逃せない一話になっています。
特に、ここで登場する新キャラクターはアニメのその後を描く劇場版に登場するので、視聴しないという選択肢がありません。
それだけでなく、新キャラクターは何故本編に出なかったのか(少しだけ登場シーンあり)悔やまれる程のキャラクター性があり、魅力も十分あります。正直、本編でガンガン登場してほしかったと個人的には思いました。
内容もこれだけのポテンシャルを秘めた新キャラクターが登場するのですから、面白くないわけがありません。ギャグとバトルの塩梅がとれている構成に、満足感も十分得られることでしょう。
なので、アニメ本編を見られた方は、こちらも是非ご覧ください。
まとめ
熱いバトルシーンの数々に、思わず手に汗にぎってしまう大ヒット作「ガールズ&パンツァー」いかがでしたでしょうか。
迫力のある音と砲撃の描写がクセになってしまう本作の魅力が少しでも伝わっていると幸いです。
初めはあまりにも突飛なジャンルに対して嫌悪感を抱いてしまうかもしれませんが、見始めると素晴らしい構成に連続視聴がとまらなくなってしまう程面白いので、気になった方は是非視聴してみて下さい。
そして、本編が見終わった方はOVAも視聴することをオススメします。
OVAでは無いですが、来年の冬には公式スピンオフ作品である「もっとラブラブ作戦です!」が劇場で公開されますので、そちらもチェックしてみて下さい。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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