(画像引用先:映画.com)
今回は、多くのガルパンおじさんを世に生み出すきっかけになった作品である「劇場版ガールズ&&パンツァー」を紹介します。女子高生が繰り広げる熱い展開の数々がつまった本作の魅力について記載していますので、気になる方は是非ご覧ください!
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作品
本作は2015年に公開された作品で、監督はアニメから引き続き水島努さんが務めています。
声優は渕上舞さんを筆頭にした本編声優陣に加え、新キャラクターを担当する能登麻美子さんや高森奈津美さん、ロシア出身のジェーニャさん等、多くの方が起用されています。
本編が2013年に終了した後、間にOVAを挟んで約2年後に公開された本作ですが、その人気っぷりは凄まじく、土地のモデルになった茨城県大洗町への聖地巡礼が絶えないと話題になりました。
累計興行収入も公開から約2カ月ほどで10億円を突破しており、現在までに何度かリバイバル上映が行われる程の人気を博しています。
本編やOVA については以前まとめておりますので、よろしければそちらもご覧ください。

あらすじ※ネタバレあり
全国戦車道大会で見事優勝を果たした大洗女子学園だったが、文科省はこれを良しとせず、学園艦の廃校が決定されてしまう。
「戦車道大会で優勝すれば廃校を撤回する」という文科省との約束を信じて戦った大洗女子学園の女生徒たちは、この決定に納得がいかず抗議するが、生徒会会長である角谷杏は文科省に従う意思を示す。
文科省は学園が素直に廃校を認めない場合、学園艦に住む人々の再就職支援を行わないと会長を脅していたのが原因である。
それを聞いた生徒達は会長と文科省の意向に従うしかなく、学園での最後のひと時を過ごすことになる。
学園閉鎖後、生徒達はそれぞれの転校先が見つかるまで別の場所で共同生活を送ることになり、戦車道の一員は山の上にある古い校舎へ送られることに。
そして、現状を受け入れて各々が生活を送っている最中、ただ一人、文科省の決定に納得がいかず、行動を起こす人物がいた…
感想
序盤からまさかの急展開
あらすじで記載しましたが、本作は序盤からとんでもない展開を迎えます。
端的に言うと、本編で廃校を阻止するために戦車道大会で優勝したにも関わらず、まさかの廃校が決定してしまうという衝撃的な急展開から始まるのが本作の序盤です。
今までの頑張りはなんだったんだ…と、登場するキャラクター達と同じくらいショックを受けた本編視聴者は少なくなかったと思います。
しかし、導入としては間違いなく正解だったと個人的には思います。
理由としては、例えそれがショッキングな内容であれ、興味を引かざるを得ない展開で視聴者の目を釘付けにすることに成功しているからです。
興味を持つことで作品を没入して見ることができ、今後の展開が気になって最後まで見入ってしまうきっかけになってくれるのです。
そして、導入も完璧ですが、何よりすごいのは導入で広げた風呂敷を見事にまとめあげていることです。
本編では約6時間かけて廃校の問題に立ち向かっていましたが、本作は2時間程度しかないにも関わらず、同様の問題を解決するまでを描き切っています。
それでいて不自然な感じもなく、「気が付いたら2時間たっていた」と思わせてくれる程の物語に対するボリューム感も味合わせてくれる出来栄えです。
6時間かかる内容を2時間でまとめた挙句、さらには物語のボリューム感も感じさせてくれる。そんな作品です。
男の子の大好きな展開が盛りだくさん
ガールズ&パンツァーに魅入られた男達のことを通称「ガルパンおじさん」と呼びますが、本作はそんなガルパンおじさん製造機といっても過言では無い内容になっています。
何故、そんな作品になっているのか。一番の理由は、おじさんが大好きな描写が満載である本作の構成にあります。
ロマンを感じさせる「戦車」が中心の物語、ライバル達との夢の共闘、皆大好きな総力戦。
そして、過去一熱い最後の戦い。
本作は上記の内容で構成されているのですが、そのどれもが男の子にささる内容になっています。
故に、元「男の子」だったおじさん達の胸にもささり、作品に魅入られてガルパンおじさんになってしまうというのが、ガルパンおじさん製造機と呼ばれる理由になります。
登場する可愛いキャラクター達にも魅力は十分あると思いますが、それをメインとして見るのではなく、この熱い展開の数々にただ純粋に魅かれてしまう。そんな作品なのです。
アニメ本編でも同じような熱い展開はところどころにありましたが、それらの内容よりもさらに熱さを感じる展開と構成がされており、ガルパンおじさんの製造を加速させています。
私はアニメを見ていない状態で本作を見たのですが、内容が分からないのに熱い展開の数々に引き込まれてしまい、上映が終わる頃には完全に魅入られていました。
このように、ガールズ&パンツァーを見られていない方でも十分楽しめる作品になっているので、まだ見られてない方は劇場版から入るのも良いかもしれません。
ただ、アニメを予習しているのとしていないのとでは感じる熱量に大きな差がありますので、可能であれば予習してからご覧いただくことをオススメします。
圧倒的な余韻に浸れるエンドロール
本作の最後に流れるエンドロールを見ている時の満足感と余韻は、これまで見てきた作品の中でもトップクラスを誇る仕上がりになっています。
まず言いたいのは、主題歌であるChouChoさんの「piece of youth」が神曲すぎるという点です。
とても穏やかな曲調をしている曲なのですが、これが流れるエンドロールを見ている時の余韻の浸り方が半端じゃないです。
曲調で「本当に終わったんだ…」という寂しさを感じさせつつも、優しい声と歌詞で気持ちを穏やかにしてくれます。
この感覚を味わいながら、これまで見てきたシーンが頭の中をよぎり、「あのシーンは熱かったな」「ここが面白かったな」等、勝手に総まとめに入ってしまうのです。
その時に感じられる余韻は、他の作品でも中々味わえないレベルだと思います。
曲の素晴らしさもさることながら、エンドロール中に流れるシーンも非常に素晴らしかったです。
本作で登場したキャラクター達が出てくるのですが、台詞などは一切無く、彼らのその後と共に主題歌が流れていくという内容になっています。
台詞が無い中で映し出される本編のその後を描いたシーンと主題歌の相性は抜群で、より一層余韻に浸れます。
そして、最後には大洗女子学園の生徒達が登場し、夕日の水平線に見える学園艦が映し出されます。
文章にするとなんでも無いように感じますが、最後まで映画を見た方にとっては最高のハッピーエンドシーンです。正直泣きます。
このようなエンドロールが流れるので、見終わったときの満足感と余韻は格別です。この感覚を味わいたい方は、是非本編をご覧ください。
まとめ
エンドロールで圧倒的な余韻に浸らせてくれる大ヒット映画「劇場版ガールズ&パンツァー」いかがでしたでしょうか。
男の子必見の熱いシーンの数々に、思わずガルパンおじさんになってしまう本作の魅力が少しでも伝わっていると幸いです。
初見方でも見やすい内容になっているのでオススメできますが、アニメ本編を見てからの方がより楽しめる作品だと思いますので、是非本編もチェックしてみて下さい。
さらに、今年の冬には番外編である「ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!」の一幕が公開されますので、気になった方はそちらの視聴もオススメします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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