(画像引用先:animate Times)
今回は、アニメ2期の制作が決まった全裸系ダイビング漫画「ぐらんぶる」を紹介します。登場人物達のあまりのアホっぷりに抱腹絶倒間違いなしの本作の魅力について記載していますので、気になる方や最近笑えていない方は是非ご覧ください!
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作品
本作は2014年からgood !アフタヌーンにて連載されていた作品で、原作は「バカとテストと召喚獣」で有名な井上堅二さん、漫画は様々なスピンオフやコミカライズ作品を手掛けている吉岡公威さんです。
2018年にはアニメ化していて、オープニング曲を湘南乃風が担当されていることで一時期話題になりました。そして、2期の制作も決定しています。他にも、2020年に実写映画化も果たしており、有名な俳優さんが起用されていたことでさらに話題を呼びました。
以前、本作を含むいくつかの作品をピックアップして紹介している記事があるので、よろしければそちらもご覧ください。

あらすじ
大学進学を機に海沿いの町に引っ越してきた伊織は、初めての一人暮らしとキラキラな大学生ライフに思いをはせていた。引っ越し先は伊織のイトコが経営しているダイビングショップ「Grand Blue」。そこでは看板娘である美人姉妹もいて、男子大学生である伊織の期待もさらに高まっていく。
そして、これからの素晴らしい生活に期待を膨らませ、店の扉を開けた先に待っていたのは、
バカみたいな量の酒と全裸の男達であった…
そこで出会った大学の先輩にあたる寿と時田に半強制的にダイビングサークルに入部させられ、酒浸りで野球拳を常に迫られる毎日を送ることに。
酒6割、男の全裸3割、青春1割の世にも奇妙な大学生活が、今始まる…
感想
(注)ダイビング漫画ではない
本作のメインテーマは「ダイビング」…のはずですが、描写はほとんどありません。あらすじでお伝えした【酒6割、男の全裸3割、青春1割】の青春の一部に含まれている程度の内容です。その為、綺麗な海や様々な魚を見れるダイビング漫画を期待すると、壮大な肩透かしをお見舞いされるので注意が必要です。
ではどういった内容を期待する方に向けられた作品なのかと言いますと、男子校のノリが好きでバカみたいに笑いたい方です。綺麗な海や魚ではなく屈強な男の裸体、アルコール度数が消毒液を上回るスピリタスの暴飲、一般的なジャンケンという知識が無い男たちによる野球拳等、文面からでも分かるバカな行動の数々にただただ笑かされてしまいます。
一応ダイビングのシーンもありますが、他の内容が濃すぎてほとんど頭に入ってきません。ただ、描写は素晴らしく、水中の表現がとても美しいです。水面の煌びやかさや光の入り方等も非常によく表現されていて、「これはダイビング漫画だ」と我々読者を欺く程のレベルです。まぁ、次のシーンで男の裸体が出てくるのですぐに引き戻されますが……
愛すべきおバカ達
この作品に登場するほとんどのキャラはおバカキャラです。そして、学部に女性が数名しかいない大学生達のお話がメインなので、登場するのは男子大学生ばかりです。
主人公である伊織、伊織の相方でオタクの耕平、伊織と耕平を半強制的にサークルへ入させた先輩方、そして大学の有象無象ども。個性豊かなキャラクターが選り取り見取りです。作画だけを見ると全員イケメンキャラに見えなくもない顔をしていますが、永遠にバカなことばかりするのでどうでも良くなってきます。特に、相方である耕平は作中の女性キャラからちやほやされる程の顔をしているのですが、普段の行いを知っている読者からすれば「そうはならんやろ…」と言いたくなるレベルでおバカです。作中で登場するシーンの6~7割は裸体という、超弩級のおバカです。
おバカなのは耕平だけでなく、大学で伊織や耕平とつるむ有象無象どもも半端ないです。メガネおバカの野島、女性に見境のない童貞の山本、女性にモテるが徹底的にクズな御手洗、作中ではましな方のおバカである藤原。彼らもまた、本作を彩るおバカキャラとして忘れてはいけない存在です。ただ、つるむといっても友達というわけではなく、お互いの利害が一致しているから関わっているだけで、彼らの中に「信頼」という言葉はありません。協力することもほとんどなく、お互いが足の引っ張り合いをしているだけという学生とは思えないムーブをかましてきます。
ただ、そんな彼らを見ていると、時折うらやましく感じることもあります。酒を飲んで毎日バカみたいなことばかりして、学生同士で笑い合える日々を送る彼らの生活は、一つの理想の大学生生活ではないでしょうか。そんな生活を見ていると、学生を卒業して故郷を離れ、初めての仕事や環境に慣れようと1人孤独に右往左往していた新入社員時代という対照的な生活を送ってきた方なら、ボロボロと涙があふれてしまってもおかしくない内容です。実際、私はそうでした。
読者がそんなことになることを想定して作った作品かどうかは分かりませんが、見る人によってはセンチメンタルな気分になることもあるので注意してください。そんなこと気にせず笑える方は是非読んでください。
おバカ達によるカッコいいシーンの数々
ここまで散々「おバカ」と登場するキャラクターをこき下ろしてきましたが、そんな彼らにもビシッと決めるカッコいいシーンがいくつかあります。
例えば、別のサークルに所属する一年生が先輩に散々イジられて捨てられた場面に遭遇した伊織と耕平が、その先輩を相手に一泡吹かすというカッコいいムーブをかましてくれます。他にも落ち込んでいる人の背中を押してあげたり、誰かの為に本気で怒ったり、派手なシーンではないですが人としてカッコいいと思えるシーンがちらほらあります。
特にカッコいいのが、それぞれの価値観や独自性を尊重する伊織の台詞です。表面上では耕平を「気持ち悪いオタク」とののしる伊織ですが、耕平がオタク気質であることをもったいないと言い耕平自身を欺いた女に対して飲み物をぶっかけます。そこで一言、
「アイツはあれでいいんだよ」
滅茶苦茶カッコいいです。その後、耕平自身がオタクオタクと散々ののしられても、曲げることなく自分を貫ける姿勢を見て、「アイツはスゴい」と話すところも含めてカッコいいです。普段は何だかんだののしり合っている二人ですが、互いに認めて尊重している部分もあるんだと思える貴重なシーンだと思いました。
まとめ
笑いあり涙ありの酒浸り全裸大学生青春群青劇「ぐらんぶる」いかがでしたでしょうか。
ダイビング漫画の皮をかぶった裸と酒で構成されている青春ギャグ漫画である本作の魅力について、少しでも伝わっていると幸いです。ただ、大学生達の煌びやかな生活があまりにも眩しすぎて泣きそうになるところは注意です。
全体的にギャグ漫画な雰囲気ですが、少なからず含まれているダイビング要素と、登場するキャラクター達がカッコいいと思えるシーンも要所要所にあるので、気になる方はそちららも気にして読んでみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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