【最新映画レビュー】モアナと伝説の海2

映画

(画像引用先:映画ナタリー

今回は、ミュージカル映画として高い評価を得ている最新作「モアナと伝説の海2」のレビューをさせていただきます。2016年に大ヒットした1作目から早8年、まさかの続編として公開された本作の魅力について記載していますので、気になる方は是非ご覧ください!

【映画パンフレット】モアナと伝説の海2

新品価格
¥2,800から
(2024/12/17 23:52時点)

 

作品

本作は2024年12月6日から日本で公開されているディズニー作品で、監督は前作にストーリーアーティストとして参加したデイブ・デリック・Jrさんです。

音楽はマーク・マンシーナさんが担当していて、1作目の「モアナと伝説の海」や「ターザン」等、様々なディズニー作品の楽曲を生み出しています。特に、今回の作中で使われる曲は非常に評価が高く、聞くだけで元気がもらえる「モアナチャージ効果」があると話題になっています。

声優は英語版だとアウリー・クラバーリョさん(モアナ役)とドウェイン・ジョンソンさん(マウイ役)、日本語吹き替え版では屋比久知奈さん(モアナ役)と尾上松也さん(マウイ役)が担当しており、どちらも前作から続投している方々です。

 

あらすじ

主人公モアナが神様の力を持つマウイと共に島を救ってから3年、平和な日々を過ごしていた。

ある日、航海を経てたどり着いた島で、自身の島のものではない土器のようなものを発見する。それは他の文明があることを意味し、それに気づいたモアナは島外にも人間がいると知って会いたいと願うようになる。

しかし、島に帰って会う方法を模索した結果、過去に人間を憎む神が海を引き裂き、海を経てつながっていた人々のコミュニティーを破壊したことが明かされる。解決するには海の果てにある島にたどり着いて呪いを解くしか方法がない。それを知ったモアナは、人々のつながりを取り戻す為、海の果てにある島へ航海することを決意する。

一方、マウイは海の果てへ行く道の番人をしているマタンギに会い、呪いを解かせてほしいと交渉していた。しかし、マタンギはこれを拒否。マウイは拘束され、身動きが取れない状況に。

そして、共に島を救ったマウイが不在の中、モアナは新たな仲間と共に冒険の海へ繰り出すことになるのであった…

 

感想

音楽がとにもかくにも最高

上記項目で紹介した音楽家のマーク・マンシーナさんですが、彼が作った本作の曲はどれも一級品です。聞いているだけで、段々活力が湧いてきます。

まず、既にPV等でも流れている「ビヨンド ~越えてゆこう~」は、歌詞や音楽でモアナの葛藤や覚悟を上手く表現できていて、作中で流れた時の鳥肌はすごかったです。映像もライブ演出を見ているような感覚にさせてくれる程のリアリティーさがあって、胸が高鳴りました。

良いのは主人公の歌う歌だけではありません。本作初登場のマタンギが歌う「迷え!」も非常によく、個人的には本作で一番好きな曲になりました。アップテンポとスローテンポを織り交ぜて曲調に抑揚をつけることで、耳に残りやすく印象づけやすい曲になっています。その曲調のせいなのか、クセになってしまって何度も聞いてしまいます。歌詞は応援歌のような内容で、聞いているだけで元気づけられました。

他にもマウイが歌う「できるさ!チーフー!」やモアナと仲間達で歌う「最高の世界」等、元気づけてくれる曲がまだまだあります。これから見ようとしている方は、そういった曲にも注力して見ていただけると、より一層楽しめるかもしれませんね。

 

ラブロマンス皆無の純粋な冒険活劇

1作目からもそうでしたが、本作ではラブロマンス要素が皆無となっており、純粋な冒険活劇を楽しむことができます

プリセンスが登場するディズニー映画といえば、塔の上のラプンツェルや白雪姫、美女と野獣や眠れる森の美女等、ラブロマンス要素が強くなる傾向にあります。それに対し本作は、プリセンスであるモアナと相棒のマウイとの間にあるのは愛ではなく友情であり、その関係性は最後まで崩れることはありませんでした。公式からディズニープリンセスとして認識されているモアナが登場しているにも関わらず、男性キャラクターとの恋愛要素がないというのは非常にめずらしく思えて、個人としてはとても目新しく感じました。

さらに、作中でラブロマンスがない分、冒険要素を多く詰め込んでいる節があり、「友情」と「冒険」という純粋な冒険活劇を見ることができて、視聴者をドキドキワクワクさせてくれます。映像技術の凄まじさと音楽、仲間達との冒険と戦い、最後まで何が起こるかわからないドキドキ感。特に、最後の戦いのシーンは手に汗握りながら見てました。それだけの内容と技術が、本作にはあるのです。

ラブロマンスも悪くはないのですが、たまには難しいことを忘れて純粋に冒険を楽しむのも良いと思わせてくれる。本作はそんな作品です。

 

どこか見覚えのあるラスト※ネタバレあり

本作が2作目で続編であるということを冒頭でお伝えしましたが、あくまで続編であって完結作ではなさそうな感じが、視聴中にヒシヒシと伝わってきます

理由は伏線の多さと回収率です。人間を憎んでいる神とは?何故憎んでいる?マタンギはどうなるの?モアナは神になったの?等、多くの謎を残しているだけでなく、回収されることもないままエンドロールが始まります。そうなると次回作で回収するしか方法がないので、おそらく3作目があるんだろうな~と思いながら見ていました。

そんなことを呑気に考えていると、エンドロール中にとある映像が流れます。それは、次回作を完全に決定づける内容になっており、例えるならマーベル作品の「アベンジャーズ」といった感じです。「ここにきて真打登場⁉」と思わせるような内容に、会場内が少しざわついていたのを今でも覚えています。エンドロール中に次回作への布石を流す手法と言い、他作品とちょっと似ている構図の映像といい、なんとなくですがマーベル作品をオマージュしているような感じを受けました。

そういった点もあるので、マーベル好きな方は「おっ」と思えて楽しめると思います。なので、「まだ見ていない」「ディズニー作品を見たことがない」、そんなマーベル好きな方は是非視聴して感想を教えてください。

 

まとめ

続編どころか次回作を予感させるラストを飾った最新ディズニー映画「モアナと伝説の海2」いかがでしたでしょうか。

前作から8年の時を経て公開された本作ですが、音楽・映像・内容共に文句なしの出来でした。特に評価したいのが音楽で、どの曲も中毒性が凄く、元気づけられるものばかりです。こちらは是非とも聞いていただきたいです。

次回は今年最後の記事になります。よろしければそちらも是非ご覧ください!

最後までご覧いただきありがとうございました。

モアナと伝説の海2 (オリジナル・サウンドトラック)

新品価格
¥3,300から
(2024/12/17 23:51時点)

コメント

タイトルとURLをコピーしました