【初心者向け】基本的なお金の知識①税金

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【初心者向け】基本的なお金の知識①税金

この記事では、社会人になりたての方や、お金について最近興味を持ち始めた方に、お金にまつわる基本的な知識をお伝えしたい思います。今回は、私たちの生活に必ず関わってくる税金について紹介させていただきます。これを見た方が、「税金ってそもそも何?」、「確定申告と年末調整って何が違うの?」といった税金についての主な疑問を解決できるようになればと思い、書かせていただきました。よければご覧ください。

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税金

税金とは

税金とは、国や地方が国民と法人から徴収したお金を、公共のサービスや施設を作るのに使用する仕組みのことです。

簡単に説明すると、「国や地方の代表にお金を渡して、世の中をよくしてもらおう」というのが税金です。これが無いと、病院での診察代が値上がりして行けなくなったり、公園などの設備が無くなったり、道路の修繕工事が行われなくなったりと、多大な影響をもたらすことになります。ちなみに、税金を使った公共のサービスや施設に携わる方々を公務員と言います(教員、警察官、国土交通省等)。公務員の給料も、税金から支払われています。しかし、上記で記載している病院で働く医者や看護婦は公務員ではありません。病院の診察代が安くなっているのは、国民健康保険という医療保険制度を、加入者が受けられているからです。これも、税金(保険料)が発生します。

このように、様々な場面で使われている税金ですが、その種類は様々です。大きく分けると国が徴収する国税、地方が徴収する地方税があり、そこから更に細かくなっていきます。

税金の種類

国税

国が徴収する国税には、商品を購入する際に発生する消費税、稼いだ給与(所得)から計算される所得税、他にはお酒やたばこにかかる酒税とたばこ税等があります。

その中でも、最も周知されているのが消費税です。この税金は大人だけでなく、お金を使い始めた子供も対象になります。平成26年度以降、消費税は年金や介護、医療や子育て支援に充てることになっています。※財務省HPより参照

消費税程の認知度はありませんが、働く人々にとって最も重要視されるのは所得税です。初めて見た給与明細で見た時に、「これは何?」ってなる方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。所得税は、1年間の収入(所得)の合計から、結婚や加入している生命保険等で発生する所得控除が差し引かれた額に対してかかる税金のことです。そういった計算方法が用いられる為、稼げば稼ぐほど、税金を納める額が高くなります。これを覚えておきましょう。

地方税

住んでいる地域に徴収される地方税には、その場所に住むことで発生する住民税、自動車を所有すると発生する自動車税、土地や家屋の価格に対してかかる固定資産税等があります。地方税は、その土地のゴミ処理や消防などサービスを受けるために、皆で負担を分かち合う地域の会費のようなものと考えた方がイメージがつきやすいと思います。

この中でも重要なのが、住民税です。所得税と同様に、給与明細に入っている謎の項目の一つです。簡単説明すると、その土地に住んでいるだけで発生する税金です。一見、理不尽極まりない内容に見えますが、これが無いとゴミの処理や火事等の緊急事態を、何の知識もない私たちだけで対応することになります。

ちなみに、住民税は前年の所得に対してかかる税金なので、新社会人1年目の方は基本かかりません(前年のアルバイトの所得が多いと課税される)。なので、多くの方は2年目の6月から税金を支払うことになります。社会人2年目で「あれ?給料減った?」と思った方は、もう一度給与明細を確認することをオススメします。

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納税と調整

納税は、名前の通り税金を納めることを意味します。一言で納税と言っても、それぞれの税金を納めている方法は様々です。例えば、私たちがスーパーで税込みの商品を買ったとしても、その場で納税しているわけではありません。売り手が売り上げと共に回収した消費税をまとめて国に申告し、納税しているのです。

所得税の場合は、個人事業主と法人とで納税の方法が変わります。個人事業主は自身で収益を計算し、納付書等で申告と納税を行います。法人は、ある一定の期間で会社がまとめて納めてくれます。

しかし、やることは納税だけではありません。納税する額の確定と調整を行う必要があります。そこで行われるのが、確定申告年末調整です。

確定申告

確定申告は、主に個人事業主(独立して働く人のこと。八百屋、個人経営の飲食店等)が行う所得税の税額を確定させるための手続きです。これを行わないと納税ができず、脱税(税金をごまかすこと)になります。要するに、「どれくらいお金を稼いでいるのかわからないから、あなたが納めなければならない税金の額がわからない。だから、教えて下さい」と、国から言われて行うのが確定申告です。納税は国民の義務である為、これに背くことは許されません。確定申告後、毎年2月16日〜3月15日に金融機関や税務署で納税を行います。

確定申告の詳しい方法について、国税庁のHPで記載されていましたので、よければこちらもご確認ください。

国税庁:所得税の確定申告

年末調整

年末調整は、会社で働く従業員の年間の所得税を調整する手続きのことです。

定期的に給料から差し引かれている税金は、あくまで会社側が見積もって出している額であるため、正しい金額ではありません。それを精算するために、この年末調整は行われます。

例えば、月々差し引かれる所得税が10,000円だったとします。しかし、年末調整で控除等の条件をふまえて計算したところ、月々8,000円が正しいことが分かりました。

それぞれ年間で計算すると、10,000×12=120,000 8,000×12=96,000になり、

差額は24,000になります。会社側は正しい金額である96,000を納税し、差額の24,000を従業員に返金します。以上が、年末調整の流れになります。

年末調整を知るうえで重要なのが控除です。控除があると、納める税金の額が減額します。以下の条件に当てはまる方は控除されるので、年末調整の際に経理の方に相談してみるといいと思います。

・結婚している

・生命保険に加入している

・本人、もしくは家族が障がい者手帳を持っている

・シングルマザー、シングルファザーの方

・働きながら学校に通っている方

他にも控除される条件はありますが、その中でも特に知っておいてほしいものだけピックアップさせていただきました。まだ、年末調整の書類の提出期限に間に合いそうでしたら、是非ご活用ください。

まとめ

今回は、社会人一年目の方やお金について興味を持ち始めた方に知ってもらいたい、お金に関する基本的な知識をお伝えさせていただきました。その一つとして、紹介させていただいたのが「税金」です。

税金は、国や地方から徴収され、よりよい生活を送るためのサービスや施設に還元されるしくみのことです。それぞれで徴収される税金には種類があり、知名度が高い消費税や所得税、マイナーなものだと固定資産税や自動車税等もあります。

これらの税金を納める方法は様々で、特に所得税についてはよく知っておく必要があります。所得税の納税方法は、個人事業主か法人かで違います。個人事業主は確定申告をして納める税金を申告しないと納税ができなくなり、脱税になってしまいます。確定申告後は、毎年2月16日〜3月15日に金融機関や税務署で納税を行います。

法人は、会社が定期的に従業員の給料から差し引いて、まとめて納税することになりますが、その前に年末調整を行い、正しい税金を納める必要があります。そして、従業員には払い過ぎた分の金額を返金する必要があります。そこでさらに重要になるのが、納税する金額を減額できる控除という制度です。結婚している人や生命保険に加入している方は、年末調整の書類の書き方を、経理に教えてもらってください。

納税を義務とするこの社会において、税金について勉強することはとても重要なことです。かくいう私も、勉強を始めたばかりで偉そうなことは言えません…ただ、豊かな暮らしを実現するために必要なものであることは、勉強していくうちに何となく理解することができました。そこで、豊かな人生を送る為に必要な情報と考え、このような記事を書かせていただきました。今後もお金についての知識を発信しようと思いますので、よろしければご意見やアドバイス等いただけると助かります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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