(本記事の画像引用先:映画ナタリー)
今回は、先日公開されたばかりの踊るシリーズ最新作「室井慎次 敗れざる者」を紹介します。前作公開から約12年、ついに動き出した踊るプロジェクト最新作である本作の魅力について紹介しているので、気になる方は是非ご覧ください!

作品
本作は2024年の10月から公開されている映画で、監督は踊るシリーズの作品でお馴染みの元広克行さんです。主演は、踊る大捜査線のドラマから登場している柳葉敏郎さんが努めており、作中ではファンの方なら誰もが知っている室井慎次役をされています。
今作は続編というよりかは正統スピンオフ作品で、ドラマと映画に主人公である青島(織田裕二さん)の相棒役である室井慎次にスポットを充てた内容になっています。
踊る大捜査線については以前記事で紹介しているので、よろしければそちらもご覧ください。

あらすじ
警察官である青島と、現場捜査員が信念を貫ける体制を作ると約束して早27年。とうとう約束を果たすことが出来ず、そのことを悔いて警察を去ることになった室井は、秋田の田舎で犯罪によって親がいない子供の里親をしながら生活していた。
ある日、室井の住居近くで死体が発見され、警視庁と秋田県警による合同捜査が行われることになる。第一発見者である室井は昔の同僚に言われて捜査に付き合わされることになるが、理由はそれだけでは無くて…さらに、事件が起きてすぐに室井の下に訪れた謎の少女・杏を保護するという形で家に迎えることにあるが、そのことをきっかけに様々な「最悪」が室井に襲い掛かる。
謎の少女の正体は?警察を辞めた室井が捜査に加わることになった理由は?警察を辞めた室井が繰り広げる奮闘劇が、今、幕を上げる…
感想
踊るシリーズのオールスター映画
本作はシリーズの正統続編ではなく、スピンオフ作品という形で公開されている作品になります。踊るシリーズのスピンオフというと、ドラマや続編の映画に登場するメインキャラがあまり登場しないイメージがありますが、本作は次から次へと登場します。
さらに、登場するだけでは無くて、今現在の彼らの状況について知ることもできるので、ファンとしては嬉しいことこのうえない内容になっています。ドラマのあそこで登場していた彼が、今では立派になって……と、孫を見る親戚のおじさんのような心境になります。
本作主人公である室井についても例外ではありません。彼は冒頭で警察を辞めることになるのですが、その理由が判明するシーンが本編の途中にあり、さらに今までの経緯についても語られるので、約20年続編を待ち続けたファンには心底沁みます。
このように、過去のドラマや映画を見ている方に刺さる内容になっているところがあるので、初見の方は何が何だか分からない状況になる恐れがあります。よければ、現在ネットフリックスでドラマシリーズが見放題になっているので、そちらかゲオで借りて予習しておくことをオススメします。

あっという間の上映2時間
本作は2部作で、10月に公開されている内容は前編にあたります。その為、今回ですべての物語が終わるわけでわけではなく、道半ばのようなところで映画が終了します。
「これから解決編に入っていくんだな」と思ったところで上手い具合に切り上げており、「え!もう終わった!?」という感じになるので、上映時間2時間がものすごく短く感じれらます。見終わった時は不完全燃焼のように感じましたが、改めて考えてみるとそれだけ集中してして見てしまう程、物語の内容に没頭して映画を見ることが出来た結果なのだと思います。
さらに、時間が短く感じてしまう程のテンポの良さなので、サクサクと見れる内容になっているのも評価できる点だと思いました。「イベント発生→いざこざ→解決」といった感じでサクサク進むので、とても見やすかったです。そして、このサクサクと終わる感じがドラマシリーズの一話完結型を彷彿とさせて、「踊る大捜査線ってこんな感じだったな~」と懐かしくなるところも非常に良かったです。
完結編にあたる後編は2024年11月15日公開になっているので、前編をまだ見てなくてそれまで待てそうにない方は、後編公開のギリギリまで前編を見ずに、一気に前後編見ることをオススメします。
シリーズで類を見ないダークな雰囲気
本作の室井は警察官ではなく、犯罪によって親がいない子供達の里親という立場で登場します。このように、最初から重々しい設定が課せられた状態でスタートし、少し暗めな雰囲気で物語が進行させていくのが本作の特徴の一つです。
これまでのシリーズだと、湾岸署の刑務課にいる登場人物達が明るい雰囲気と笑いを作り出して良い塩梅を作っていただのですが、今回は口数の少ない室井が主役である映画なので、そういった雰囲気作りはほとんどないように感じました。
ただ、室井のまわりに登場する人物達がボケをかまして明るい雰囲気を作ることもあったので、完全に無いわけではないです。シリーズを通して見ると少ないように感じたというのが私の意見です。逆に言えば、少しダークな雰囲気をまとった本作に、今までの作品には無かった新鮮さを感じました。
暗めの雰囲気が作中ずっと続く作品ではありますが、暗めといってもまだポップな暗さなので、見ただけで気分が落ち込むといった内容はなかったと思います。なので、今までの明るい踊るシリーズが好きだった方も、暗い話が苦手な方でも見れる程度のものなので、気になったら是非ご覧ください。
まとめ
ファン待望の踊るシリーズ最新作であり、今までには無かったダークな雰囲気で進行する映画「室井慎次 敗れざる者」いかがでしたでしょうか。
これまでの作品と同様に明るい雰囲気も少しはありますが、それ以上に暗い内容の部分が多めのダークな作品である本作の魅力が少しでも伝わっていると幸いです。
そして、本作は今までのシリーズを見てきた方へ向けた作品のように感じる節がいたるところにある作品なので、まだ見てない方は一度予習してからご覧いただくことを強くオススメします。すべてを見るのがめんどくさいと感じる方は、劇場版の1、2、3を見てからご鑑賞ください。今年の11月には後編も公開されるので、予習から前編・後編と続けて見れるとなお良いと思います。私は見てしまったので、あと一ヶ月ほど待たないといけないのが非常にしんどいです…
最後までご覧いただきありがとうございました。
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