(画像引用先:映画.com)
今回は、低予算で制作されたにもかかわらず、全米で大ヒットを記録した作品「パラノーマル・アクティビティ」を紹介します。今作のジャンルはホラーであり、苦手な方にはオススメできない作品ではありますが、ホラー好きの方には「ホラー映画の変わり種」として見ていただければと思います。是非ご覧ください!
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作品
今作は2009年に全米公開され、わずか5週目にして全米No.1まで上り詰めた大ヒット作で、オーレン・ペリ監督がメガホンを握りました。1万5千ドル(約140万円※2009年相場)という製作費にしては少なすぎる予算に対して、全米興行収入3370万ドル(約30億円※2009年相場)という実績がある本作ですが、現場では通常のカメラではなくビデオカメラが使用されていたそうです。その後、2010年に日本で公開され、続編も多数制作される等、話題が尽きない作品となりました。
あらすじ

(画像引用先:映画.com)
アメリカのサンティエゴに住むカップルのミカとケイト。幸せな日々を過ごす2人は、夜な夜な自宅でおかしな現象が起こっていることに気づく。原因を突き止めるべく、彼氏のミカは寝室にビデオカメラをセットし、寝ている間にカメラをまわすことに。しかし、そこに映っていたのは…
感想
ビデオカメラだから伝わるリアリティー
現代において、ビデオカメラを使用したホラー映画というのは目新しいものでは無いですが、公開当時は同じような作品が少なく、興味をひかれた方も多かったと思います。ただ、ビデオカメラだと画質も悪く、身近なホームビデオを見ているような感覚になりそうでそこまでの魅力を感じられないと思われる方もいらっしゃることでしょう。
しかし、身近に感じられるビデオカメラの映像を使うことで、いかにも実際にあったかのような錯覚を起こさせるほどのリアリティーが生まれています。さらに、作中では基本定点カメラとして使われている為、躍動感というよりは部屋全体を映し出して日常間を醸し出しており、一層身近に感じられるように作られています。身近に感じれば感じるほど、「本当にあったの?」と不安をあおられ、さらに恐怖を味わうことが出来ます。
実体のないものに襲われる恐怖
本作ではポルターガイスト現象をテーマにしており、何もしていないのに物が動いたり音が鳴る等の演出が非常に多いです。一見、それほど怖くないように思えますが、実体が無く、得体のしれない何かがいるように思えて一層怖さが増します。他作品では実体化した何かに襲われるといった内容が多いのに対し、本作の真逆の演出はとても斬新に感じました。
もう一つの魅力として、実体が無いはずなのに何かがそこにいるかのような演出が上手いことが挙げられます。ただ物が動いているだけなのに、見えない何かが物を動かしているような演出と撮り方をしているので、そこに想像力が働いてしまい「何かがいる」と錯覚してしまうのです。そうなると、鑑賞中や見終わった後も「もしかしたらそこにいる?」と考えてしまい、作品の外で恐怖を感じるようになるので、さらに恐怖を煽られます。
後を引く怖さが好きな方にオススメです。
BGMが終始無い
恐怖を演出する上で欠かせないのがBGMです。恐怖心をかきたてるようなBGMを流すことで、鑑賞している人達の緊張感を高め、そこで急に恐怖演出を入れることで「怖い」と思わせることができます。
しかし、本作では日常を映したビデオカメラの映像が使われている設定の為、BGMが一切ありません。テーマであるポルターガイスト現象が起こった時も、物が壊れたり移動している時の音が聞こえるだけで、後は環境音のみです。幽霊が動いているようなBGMは全く聞こえてきません。それ故に、演出中でも「ごく一般的な日常間」を感じられます。これが作中ずっと続くので、日常のリアリティーさが増して、実際に起こりそうで怖くなります。こういったリアリティーを追求した演出がメインになってくるので、作品を見終わった後でも「日常」そのものに恐怖を感じるスリルを味わうことができるのが本作の魅力だと思います。
作品外でも味わう恐怖を、是非体験してみてください。
まとめ

(画像引用先:ぴあ映画)
見終わった後、日常そのものに恐怖を感じるようになる作品「パラノーマル・アクティビティ」いかがでしたでしょうか。BGMも演出も、全てがリアリティーを追求していて、さも本当にあったかのような錯覚をさせてくれるところがとにかくすごいです。ビックリする演出も含まれており、最後まで飽きない仕様になっておりますので、機会があれば是非ご覧ください!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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