(画像引用先:Amazon)
今回は、一味違ったヒーロー系爆笑日常アニメ「天体戦士サンレッド」を紹介します。正義の味方とは思えないチンピラヒーローと、地域貢献がすぎる清廉潔白な悪の組織が織りなす新たな笑いの形を体験できる本作の魅力について記載していますので、気になる方は是非ご覧ください!
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作品
本作は2008年から放送されているアニメ作品で、監督は岸誠二さんが務めています。
原作は作者であるくぼたまことさんの「天体戦士サンレッド」で、こちらは2004年から2005年までヤングガンガンにて連載されていました。
声優には髙木俊さんや鍋井まき子さんといった現職の方をはじめ、髭男爵やもう中学生といった経験のないお笑い芸人達も出演していることで一時話題になりました。
舞台が神奈川県川崎市溝口である本作は、作中で実際に溝口にあるお店や場所が登場していたり、川崎を本拠地としている川崎フロンターレとコラボしていたりと、舞台となった地域に密着した作風をしています。
エンディング曲を担当している森野熊八さんも神奈川県の出身で、作品のみならず歌手まで徹底した選定を行っています。
あらすじ
神奈川県川崎市。ここには世界征服を企む悪の組織『フロシャイム』が在中し、日々、奮闘していた。
そんなフロシャイムと敵対するのは正義のヒーロー「天体戦士サンレッド」。川崎市にあるマンションで彼女のかよ子と同棲し、収入はゼロ、正義の志もゼロのヒモ生活を送っている。
彼らの戦いは川崎市の至る所で行われ、時には河川敷、時には最寄りの公園と各地で火花を散らしていた。
だが、天体戦士サンレッドの実力は計り知れず、痛みの逃げ場がない拳がフロシャイムの怪人達を襲う。
それでもめげることなく、目標である世界征服を目指して日々奮闘するフロシャイムの怪人達。
果たして、彼らの彼岸は達成されるのか?ヒモであるサンレッドとかよ子の行く末は?
何故か悪の組織を応援したくなるヒーロー活劇が、今始まる…
感想
悪の組織とヒーローが送る至って普通(?)の日常生活
本作にはヒーローとヴィランの役割を果たすキャラクターが登場しますが、メインになるのは戦いではなく、彼らが川崎市で送る日常パートです。
ヒーローであるサンレッドは定職に就かずパチンコへ通う日々を送り、ヴィランであるフロシャイムは「世界征服」という名のごく一般的な日常生活を送るという内容が終始展開するのが本作です。
サンレッドとの対決以外では日常に溶け込み、アジトの資金集めや生活費の為にアルバイトで暮らす怪人達のひたむきな私生活を見ることが出来ます。
そこには殺伐とした空気は無く、ただただ清廉潔白な清く正しい怪人達のギャップに、読者は笑わざる負えません。
サンレッドも日常を送る中で怪人達と遭遇することがあり、そこで繰り広げられるひと悶着も非常に面白く、思わず声を出して笑ってしまうレベルです。
怪人と遭遇した際、サンレッドはツッコミ、怪人側がボケの役割を担っており、まるでコントを見ているかのような感覚になります。
そこで繰り出されるサンレッドのワードセンスがとにかく適格で、視聴中は腹を抱えて笑わされました。
もちろんバトルシーンもありますが、「バトル」というにはあまりにもあっけなく終わってしまうのがほとんどで、そこを期待して作品を見ようとする方は皆無だと思います。
ただ、サンレッドと怪人が遭遇するとコントになるという特性は、バトル中も例外ではありません。戦いの最中ですら、適格に射抜いたツッコミを披露してくれます。
ここまでの記事で、ヒーローを題材にした作品でありつつも、バトルではなく、日常感と笑いを楽しむ為の作品であるということがおわかりいただけたと思います。
その為、バトル系を欲して読んでみようとしていた方は考えを改めなおしていただいて、日常系やギャグ系の作品が好きな方は是非ご視聴ください。
驚くほど違和感のない素人声優の演技力
本作のキャラクターの多くは声優初挑戦の方が担当しており、全く違和感のない演技力を発揮しています。
髭男爵のひぐち君やつぶやきシロー、もう中学生といったお笑い芸人をはじめ、AKB48の河西智美さんといった有名人の方々が担当されている本作ですが、どのキャラクターも全く違和感なく演じられており、演技力の高さに驚かされること間違いなしです。
そんな中、違和感どころかあまりのハマリ役で他の声優に嫉妬される程の演技力を発揮した方がいます。
その方というのが、髭男爵の山田ルイ53世です。
彼はフロシャイム川崎支部のヴァンプ将軍というメインキャラクターの声優を担当されているのですが、のっぺりとした話し方がキャラクターにガッチリとハマっており、初めてとは思えない声の当て方に驚かされることになります。
もはや声だけを演技しているのではなく、キャラクターそのものを演技しているという感じです。
例えると、ワンピースのルフィー役である田中真弓さん、名探偵コナンのコナン役である高山みなみさんといった方々のように、「声優=キャラクター」を成り立たせる演技ということです。
彼らと同じで、「山田ルイ53世=ヴァンプ将軍」という方程式を成り立たせる演技力を、本作で垣間見ることが出来ます。
私も最初は違和感が無さすぎて、新手の声優さんが担当されているのかと思っていましたが、エンディングで名前を確認した時に声を出して驚いてしまいました。
他の作品でも声優をされている方ですが、この作品よりもハマり役だった作品を私は知りません。
まだ作品を見たことが無い方は、その目で確かめてみてはいかがでしょうか。
笑いもあれば涙もある人情物語
前の項目で本作のお笑い要素について書かせていただきましたが、それだけではありません。人情味のあるお涙頂戴要素も、この作品には含まれています。
まず、ヒーローや怪人といった非現実的な作風でありつつも、内容は現実味のある日常を描いているので、ヒーローと怪人という存在以外の要素全てが現実的なのが本作の特徴です。
そして、作中で展開するのはキャラクター達の対決やバトルではなく、社会のルールに則って生活する怪人やヒーローの物語です。
生活資金の為に働く怪人、彼女の家でヒモ生活を送るヒーロー、そんな彼らと交流する一般人。
彼らが視聴者に見せてくれるのは、辛く厳しい現代社会であったり、不意に訪れる社会の優しさであったりと、人情味あふれる物語です。
感覚的には「こち亀」に近いのかもしれません。笑いと涙の感情が交互に視聴者を襲ってきます。
特に、サンレッドとかよ子の恋模様はとても複雑で、笑いと涙以外の複雑な感情が交差します。
日がな一日ブラブラするだけの社会不適合者のサンレッドと、保険会社に勤めて営業にまわっているかよ子。こんな2人の物語が複雑にならないわけがありません。
別れ話もあったり、お見合いの話が舞い込んできたりと、前途多難です。
その時のお互いの思いや気持ちの描写、声色の変化等、とてもリアリティーがあって他人事とは思えない人情物語が、視聴者の心を震わせてきます。
中々に濃密なやり取りなので、見る人によっては気持ちが落ち込む可能性もあります。ご注意ください。
他にも怪人達の人情溢れる物語もあるので、そちらもオススメです。怪人にも私生活があるんだなとほっこりさせてくれます。
気になる方は是非ご覧ください。
まとめ
笑いあり涙ありの人情溢れる物語「天体戦士サンレッド」いかがでしたでしょうか。
怪人やヒーローが登場するのに、派手なバトルシーンは皆無な本作の魅力が少しでも伝わっていると幸いです。
リアリティーのある内容と、声優陣の違和感の無さが生み出す現実的なヒーロー活劇を、是非皆様にも味わっていただけたらと思います。
アニメ自体も1話15分程度なのでとても見やすいので、気になった方は是非ご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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