(画像引用先:UNIVERSAL MUSIC JAPAN)
今回は、マーベルの中でも異彩を放つアニメーション作品「WHAT IF…?(ホワットイフ)」を紹介します。ディズニープラス独占配信で展開するオリジナルアニメーション作品である本作の魅力について記載していますので、気になる方は是非ご覧ください!
※ネタバレを含む内容になっています。ご注意ください。

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作品
本作は2021年からディズニープラスで独占配信されている作品で、ブライアン・アンドリュースさんが監督をされています。
他にもマーベル・スタジオ実写映画製作陣も携わっており、社長兼制作総指揮をを務めるケヴィン・ファイギさんも関わっていて、内容がまるで映画のような濃さをしていることで話題にもなりました。
豪華なのは製作陣だけでなく、声優陣も実写版で活躍されている方が起用されています。ソー役にはクリス・ヘムズワースさん、ロキ役にはトム・ヒドルストンさん、ニック・フューリー役でサミュエル・L・ジャクソンさんと、名のある方ばかりです。
2021年から始まった本作ですが、その後もシーズン3まで制作され、全26話で2024年に完結しました。
あらすじ
世界に名をとどろかせるヒーロー達の逸話は数多く存在する。
しかし、それはこの次元でのお話に過ぎない。他にも多くの次元「マルチバース」が存在し、そこには我々の知らない”もしも”の物語が展開している。
「もしも…キャプテン・カーターがファースト・アベンジャーだったら?」
「もしも…ヘラがテン・リングスを見つけたら?」
「もしも…レッド・ガーディアンがウィンター・ソルジャーを止めたら?」
これらの物語を見守り、監視する生命体ウォッチャー。彼と共に、様々なヒーロー達の物語を目の当たりにする…
感想※ネタバレ多め
シーズン1 シリアスな物語が豊富
今回はシーズンごとに感想を述べていきたいと思います。
まず、シーズン1についてですが、シーズンの中でも一番シリアスな物語が多い印象でした。
登場するヒーロー達を待ち受ける結末が、果たしてハッピーエンドなのかどうなのか考えさせられるものばかりで、全体的に暗いです。
ただ、内容は実写映画のような濃密な内容で、目の離せない展開が結構多くて楽しめました。中にはギャグに全振りしたお話もあって、実写映画では見ることの出来ない面白さもあって新鮮に感じられます。
そんなシーズン1ですが、個人的に一番好きだったのは「もしも…ドクター・ストレンジが手の代わりに恋人を失ったら?」です。
ドクター・ストレンジ・スプリームが誕生する重要な話であり、最初から最後までシリアス盛りだくさんな内容です。ただシリアスなだけでなく、垣間見える寂しさや切なさといった感情を揺さぶられる内容に、何度も見返してしまいました。
シーズン2 マーベルファンの涙腺崩壊
シーズン2は、実写映画をある程度見てきたファンからすると、涙なしには見れない内容のものが多いように感じました。
特に、本作のメイン主人公で度々登場するキャプテン・カーターの話がとにかくヤバいです。「キャプテン・アメリカ」、「アベンジャーズ」のシリーズ作品を全て見ているとグッとくるものがあります。
カーターとスティーブの話なんて、泣きすぎて前が見えませんでした…それほどまでに素晴らしい内容でした。
シーズン全体的に見ても、このようなお涙頂戴なお話が多いイメージです。理由としては、視聴者の涙を誘うカーターのお話が全体的に多かったことがあげられます。
他にも、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーで可哀そうなキャラクターとしてお馴染みのネビュラが、自分の場所を見つけて幸せそうに働いているところを見れてたりもするので、ポロっと泣きそうになる話もあります。
しかし、全体的にマーベル作品を予習していないとよくわからない場面が多く見受けられたので、初見の方には面白さが伝わらないかもしれません。ご注意ください。
ちなみに、今回のシーズンで一番好きなお話は、最終話である「もしも…ストレンジ・スプリームが介入したら?」です。前期で登場したストレンジがシーズン最後を締めくくるお話で、彼の物語はここで完結します。
前期からの伏線も回収され、彼がマルチバースに介入してまで成し遂げたかったことが明かされ、最後には…というお話です。本当に、彼には幸せになってほしかったです…
シーズン3 ギャグ多めの明るい雰囲気漂う作風
本作の最後を締めくくるシーズンでありながら、意外とギャグ多めで明るい雰囲気のお話が多いのが、このシーズン3です。
ギャグといっても種類は様々で、日本アニメーションのパロディー回や、アメリカンジョークが飛び交う正当なギャグ回、内容がおかしくて思わず笑ってしまう回等、本当に多いです。
一見、そこまでギャグがありそうな話には思えない出だしでも、視聴を続けると少しづつ雰囲気が明るくなっていき、最後にはあの無表情キャラであるウィンターソルジャーがニッコリ笑い出す始末です。正直、「何だこれ?」と感じて笑ってしまいました。
このように、想像のつかないギャグやよくわからない設定と内容におかしさを感じて笑ってしまう話が多いです。
もちろん、正当に視聴者を笑かせにきているお話もあります。ハワード・ダックとダーシー・ルイスのお話はウィットにとんだジョークが飛び交って滅茶苦茶笑いました。
しかし、そこから最終話まで向かう話は内容が薄く、キャラクターの設定が少し雑になっているように感じられます。物語の監視者であるウォッチャーの存在理由についてもよく分からないまま進行し、挙句の果てには「物語に関与してはならない」という掟を破って反乱を起こすというとんでもない展開が待ち受けます。
そして、何だかんだあってキャプテン・カーターが犠牲になり、彼女と共に物語が完結するという何とも言えない終わりを迎えます。犠牲になる理由も、犠牲にした理由も正直わかりません。
ここまで散々酷評しましたが、今回のシーズンにも好きな話があります。それは、「もしも…アガサがハリウッドに行ったら?」です。
アガサはドラマ「ワンダヴィジョン」に登場するヴィランで、アベンジャーズ最強メンバーであるワンダをギリギリまで追い詰めた魅力的なキャラクターです。
そんなアガサと、エターナルズのメンバーであるキンゴが繰り広げる独特な会話やミュージカルな作風が非常に面白く、最後も良い感じにオチがつけられてハッピーエンドで終わっている点が良かったです。
既にシーズン3まで見られた方がいらっしゃいましたら、是非感想を教えてください。
まとめ
シーズンごとに作風の変わる異質なマーベル作品「WHAT IF…?(ホワットイフ)」いかがでしたでしょうか。
シリアス、感動、お笑い(ある意味)。その3つを兼ね備えた本作の魅力が少しでも伝わっていると幸いです。シーズンごとに感想の変わる作品ではありますが、相対的な評価をするなら十分良作だと思いました。
それに、実写映画では見ることの出来ないキャラクターの一面も見れるので、マーベルファンにとってはたまらない作品だと思います。
しかし、逆に言えばファンになる程、マーベル作品を知っておかないと分からない作品ともいえますので、先にいくつか作品を予習してからご覧いただくことを強くオススメします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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