来年から新社会人になる方に向けて、基本的なお仕事用語をまとめてみました。今の時期から仕事のことなんて考えたくないという思いは嫌というほどわかりますが、少しでも職場内の話が理解できるようになるので、仕事のスタートが楽になると思います。新社会人だけでなく、初めてアルバイトをされる方にとっても利益になると思いますので、よければご覧ください。
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基本用語

定時(ていじ)
仕事をする時間(就業時間)のことです。正社員だと1日8時間労働と1時間の休憩と法律で定められており、全体で9時間会社に拘束されることになります。なので、9時出勤なら18時、12時出勤なら21時が定時になります。アルバイトの方は、シフトの時間で定められた働く時間が定時になります。
職場ではよく「定時で上がりなさい」や、「定時に間に合わせなさい」等と指示をされることとがあるので、仕事をするうえで最低限知っておきたい言葉でもあります。
残業(ざんぎょう)
定時外で働いた時間のことです。時間外労働ともいいます。仕事をしていると、どうしても定時までに終わらないことが多々あります。その際に、定時をすぎて働い分は残業として、皆様の賃金にプラスされます。例えば、9時から20時まで働いた場合、定時は18時の為、18時~20時は残業という扱いになります。そして、その時間に発生する賃金は残業代といいます。
発注(はっちゅう)
何かを注文することです。皆様が普段されている「ネットショッピングで物を注文する」という行いも、これにあたります。仕事の用語は、知らないときは難しい言葉に思われがちですが、意味を理解すると大抵は簡単なことばかりで、「発注」もその一つです。
販売系のお仕事をされる方はよく使うことになりますので、覚えておきましょう。
納品(のうひん)
発注したものが届くことです。例として、「ネットで発注したコピー用紙が、今日納品された」という言葉は、「ネットで注文したコピー用紙が、今日届いた」という意味になります。他にも、「納品日」や「納期」といった言葉もあります。納品日は納品される予定の日、納期はある一定の期間内に納品される予定という意味があります。
賃金(ちんぎん)
給料やボーナス等の、会社から従業員に支払われるお金のことです。職場では基本、「給料」という言葉が使用されますが、お金と深く関わることになる職業や部署ではこちらの言葉も使われると思いますので、知っておきましょう。
賞与(しょうよ)
給料のように、定期的に支払われるものとは別で支払われるお金のことです。簡単に言うと、ボーナスのことです。給与明細には基本的にボーナスとは表記されず、賞与と記載されるので、間違えないように気を付けてください。賞与と記載があるのに、「私、ボーナス支払われてないです」なんて言ってしまうと恥ずかしい思いをすることになります。
先方(せんぽう)
相手の会社のことを意味します。「先方に連絡する」「先方からいただいた」等の会話で使われます。類義語として、「貴社(きしゃ)」、「御社(おんしゃ)」という言葉があります。
ここで重要なのが、それぞれの使いどころです。先方は自分の職場内で使用する言葉、貴社・御社は相手の会社に連絡するときに使用する言葉で、相手の会社を敬っているという意味をもちます。間違っても、相手の会社に連絡するときに「先方」を使ってはいけません。世間では失礼にあたると判断されてしまいます。気を付けましょう。私は実際にやって怒られました…
ちなみに、入社したばかりの新人がメールや送付状等の連絡の際に、御社や貴社を使うと一目置かれます。出世を目指している方にとっては悪い話ではないと思いますので、是非ご活用ください。
弊社(へいしゃ)
自分が所属する会社のことです。類義語には「当社(とうしゃ)」というものがあります。どちらも先方に連絡する際に使用する言葉で、職場内ではあまり使われません。また、先方から届く売り込み等のメールで多用されているので、意味は理解しておいて損はないです。
経費(けいひ)
会社で働いている時に発生する費用のことです。例えば、出張で遠くへ行く際の交通費、転勤で引っ越しするときにかかる費用、会社の接待で使用する交際費等があたります。そして経費に該当する費用は、会社が負担してくれます。ただし、会社によって経費とみなされる基準は異なるので、あらかじめ経理の方に「どういったものが経費になるか」、「手続きはどうすればいいか」を確認しておいた方が良いです。
株式会社(かぶしきがいしゃ)
株式を発行し、それを出資者に販売することで得られたお金を運用資金にしている会社のことです。詳しい説明は省きますが、ちょっと難しいクラウドファンディングみたいなものだと思ってください。
この言葉を使用する場面ですが、領収証の発行の際に使われます。これを間違えると、会社からお金をもらえなくなる場合があるので注意してください。
まず、領収証を発行する前に会社名をしっかり確認して、株式会社なら会社名のどこに「株式会社」が入っているか確認しましょう。「株式会社○○○○」や「○○○○株式会社」等、会社によって位置は様々です。必ず確認してください。
次に、(株)はあまり使わないようにしましょう。特に、相手方の領収証を発行する際は注意してください。(株)は株式会社の略語なので、失礼にあたる可能性があります。
上記の二つを間違えて領収証を発行してしまうと、正式な領収証として会社に認めてもらえず、領収証の分のお金が会社から支払われない場合があります。
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番外編

上記で説明した基本編とは違い、新社会人になりたての方には必要な言葉ではありませんが、職場内での会話等でよく使われる言葉も紹介します。意味を理解して話す場合と理解していない状態で話す場合とでは、会話の質も面白味も無くなってしまうので、知っておいて損はないと思います。
予算(よさん)
一定期間の収支の見積もりのことです。家計簿を想像してもらえるとわかりやすいと思います。例えば、今月は買い物で20,000円まで使用する予定、来月支払われるアルバイトで稼いだ給料は20,000円になる予定等も予算になります。
新人同士で使われる言葉では無いですが、周りで会話している上司や役職者(部長や社長等)が多用する傾向にあります。意味を知らなければ何の意味もない会話ですが、理解したうえで聞いていると、部署内の予算や状況について把握できたりするのでオススメです。
人事(じんじ)
会社の人材を管理する業務のことです。労働者を雇う・労働時間の管理・従業員を育成する等の業務が該当します。なので、新社会人の方は入社してすぐに関わることになります。人事を担当するのは人事部(じんじぶ)の方で、入社してすぐの研修期間だけなく、今後もお世話になる場面があるので、必ず名前を覚えておきましょう。
売掛(うりかけ)
支払い方法の一つで、商品を買ったその日に支払うのではなく、後日支払う約束をして先に商品を受け取る方法のことです。先日、ニュースで話題になった、ホストに通い詰めた女性が使用していた支払い方法がこれです。「出世払い」や「次来た時に支払う」等が売掛です。ホスト等の支払い方法についてはあまりわからないですが、会社間のやり取りをしている際には必ず出てくる言葉です。商品の費用や移動先での宿泊費、接待の際に使用するお店での交際費等、使われる場面は様々です。このように、職場内の会話だけでなく、仕事で訪れる場所でも使用される言葉なので、いつか使う時の為に、頭の片隅に入れておくといいでしょう。
専門用語
最後は、職場ごとに存在する専門用語について紹介します。これは職場での会話や連絡用のメモ用紙で多用されており、極めて重要なワードと言っても過言ではありません。理由は、これを知っておくだけで、少しでも仕事の効率を上げることにつながるからです。連絡済みを略した「レラ済」、変更したことを伝える「ヘコ」、無料という意味の「ロハ(※只の意味)」等、その職場特有の用語が多々あります。
最初はあまり聞きなれず、使いどころもわからないと思いますが、早いうちに知っておいた方が仕事を楽にできるようになるので、すぐに上司や先輩に教えてもらうことをオススメします。
まとめ
今回は、来年から新社会人になる方や、初めて働くことになる方に向けて、仕事で使用する用語をいくつか紹介させてもらいました。基本用語と番外編に分けて記載しましたが、特に基本用語はこの先多用することになるので、覚えておいて損はないと思います。今から仕事の話なんて憂鬱になるとは思いますが、最初のスタートでつまづかない為の準備だと思って、参考いただけると幸いです。
まだまだお伝えしたい言葉があるので、また別の機会に記事を掲載させていただこうと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。
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