【アニメ】宇宙よりも遠い場所

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(画像引用先:animate Times

今回は、女子高生4人組の南極までの旅路を描いた大ヒット作「宇宙よりも遠い場所」を紹介します。あらすじのぶっ飛んだ内容からは想像もできない感動を巻き起こす本作の魅力について記載していますので、気になる方は是非ご覧ください!

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作品

本作は2018年からマッドハウスのオリジナルTVアニメーションとして公開された作品で、監督はいしづかあつこさんが務めています。

声優は水瀬いのりさんや花澤香菜さん、井口裕香や早見沙織さんといった有名どころが抜擢されており、他にも能登麻美子さんといった大御所の方も登場します。音楽制作をKADOKAWAが担当していたり、文部科学省と国立極地研究所と海上自衛隊の協力を得ていることからも、非常に力の入った作品であることがわかります。

タイトルについてですが、実は元ネタがあり、2007年に昭和基地に招待された元宇宙飛行士の毛利衛氏が「宇宙には数分でたどり着けるが、昭和基地には何日もかかる。宇宙よりも遠いですね」と語ったことが由来とされています。ファンの間では略称で「よりもい」と呼ばれていました。

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あらすじ

女子高生の玉木マリ(キマリ)は、いつもと変わらない平凡な毎日を過ごしていた。高校生になる前はいろんなことをして、いつもと違うすごいことをするんだと漠然と考えていたが、いざ、ことを起こそうとすると怖くなって諦めてしまう。その繰り返しに嫌気がさしていた。

そんなある日、周りから「南極」と呼ばれ、クラスメイトから嫌われている小淵沢報瀬(シラセ)と出会う。彼女は周りとの関係を一切持たず、自身は南極に行くのだと言い続け、資金稼ぎのアルバイトに明け暮れていた。そんな彼女に、自分には持っていない何かを感じた玉木マリことキマリは、今の自分を変えられるかもしれないと考え、シラセと話すようになる。

ただ、今までシラセの周りにいた人々は南極へ行こうとする彼女を信じることもなく、嘲笑う人間ばかりであったこともあり、中々キマリと打ち解けられずにいた。そして、キマリから「一緒に南極へ行きたい」と懇願されるが、キマリを信じ切れていないシラセは「南極へ行く船の下見へ行くから、そこへ来たら信じてあげる」と冷たく言い放つ。最初は意気揚々と「必ず行く」と伝えるキマリであったが、時間がたつにつれ不安になってしまい…

ひょんなことから出会った女子高生が紡ぐ南極青春ストーリーが、今始まる…

 

感想

作品への力の入れ方が尋常じゃない

この作品について、まず言わせていただきたいのが、本作の制作に関わっているところが凄いところばかりで、作品への力の入れ方が尋常じゃありません

声優陣については前の項目でもお伝えしましたが、主人公グループの声優一人一人が名の知れた方々ばかりで、それぞれのキャラクターにしっかり命が吹き込まれています。視聴している時も違和感なく聞き取れますし、話し方一つでも個性が出ていて面白みもありました。

アニメーション制作については「化物語」でお馴染みのマッドハウスが担当しており、申し分ない出来になっています。作画もきれいで見やすく、画面全体が煌びやかで、高校生達の煌びやかな青春という内容によく合っていました。

そして、一番の驚きが本作に協力いただいた方達です。文部科学省、国立極地研究所、海上自衛隊という、普段お目にかかることないところからの協力を得ています。何かの映画の製作に携わっているならまだわかりますが、一般的なオリジナルアニメーションとなると話が変わってきます。あまり類を見ない陣営に、当初は驚きを隠せませんでした。

これらの要素から、制作陣の本作への力の入れようがわかっていただけたかと思います。それだけ力を入れた作品が面白くないわけがありません。内容については次の項目から触れていきたいと思います。

 

高校生達によるまぶしすぎる青春

本作の主要キャラとして登場する高校生達ですが、彼らの送る高校生活がとにかくまぶしすぎます

ただ漠然と何かをなしえたいキマリと、自身の目的のために一心不乱に前へ進むシラセ、後に出会う三宅日向と白石結月と共に、南極へ行くための準備を着々と進めていくのですが、高校生としての葛藤や友達と過ごす楽しい毎日の描写がとても煌びやかです。南極へいく為の計画が「100万集める」や「調査員と接触」といった具体性の無いところに感じる若さ。そんな計画を、たかが高校生で実行することは出来るのかと悩んでしまい、葛藤する主人公達。大人になって落ち着いてしまった我々には、普段感じることのできない体験です。リスクを考えず、ただ前へ進むことの出来る彼女たちの背中があまりにもまぶしくて、正直直視できません。

南極へ行く話の他に、主人公達の抱える問題について追及されるエピソードがいくつかあります。そこでは彼女達が高校生としての無力さや自分の在り方について向き合う内容になっており、視聴者の涙を誘ってきます。内容だけではなく、高校生として自身の問題と向き合う主人公達の姿がカッコよくて泣いてしまいます。こんなカッコよくて煌びやかな高校生活を送れたらよかったのにな~と憧れが止まりませんでした。そう感じさせるほどの映像技術と物語の構成をしています。

 

神回確定!涙なしには語れぬ感動の12話

本作のエピソードの中に、「よりもい」という作品を神作と呼ばれるまでに仕立て上げた回が存在します。それが、第12話の「宇宙よりも遠い場所」です

南極へ行こうとがむしゃらに頑張ってきたシラセに焦点が当てられる回なんですが、彼女の物語が一つの区切りを迎える回でもあります。そもそも、何故彼女が南極へ行きたがっていたのかについてですが、彼女の母親は南極観測隊の一員で、シラセが幼い頃に南極で行方不明になったことがきっかけになっています。母親が行方不明になった事実と向き合いたかったのか、母親が最後にいた場所へただ行きたかったのか、本人も分かっていません。

それでも、南極を目指してはるばるやってきたシラセ達ですが、とうとう母親のいた観測隊の基地を見つけ出します。そこで母親の所有物が残っていないか探した結果、一つのノートパソコンを見つけ出します。パソコンの電源をつけて、中を確認しようとするシラセでしたが…という感じのお話です。

内容も素晴らしいのですが、もっと評価したかったのは場面の見せ方です。言葉ではなく、パソコンと向き合うシラセの構図を上手い具合に見せて、彼女の心境を表現していたところが本当に素晴らしかったです。一言も話さず、BGMと場面のみで視聴者の涙を誘ってきます。そして、そこから迎える感動の名場面…涙を流さずにはいられません。あのシーンは、これまで「よりもい」を視聴してきたからこそ理解できるシーンであって、何も見ていない方がさらっとあらすじを聞いた後に見ても泣けるようなものではありません。多分、何のことかわからないと思います。それだけ深みのあるシーンでした。この感動を味わいたい方は、是非一話から視聴してみてください。

 

まとめ

涙なしには観ることの出来ない感動青春南極物語「宇宙よりも遠い場所」いかがでしたでしょうか。

高校生達の煌びやかな日常風景に、思わず涙が出そうになる本作の魅力が少しでも伝わっていると幸いです。高校時代にあまり青春をしてこなかった私にはクリーンヒットしました…仲間と勢いだけで冒険に出かけられた彼女たちがとてもうらやましく思えました。

青春要素もありつつ、登場人物の葛藤を描いた場面や南極でのリアルな観測の場面等が観ることが出来るので、最後まで飽きることなく視聴できます。視聴を続けていると、最終話手前でとんでもない感動回をぶっこんでくるので、視聴者の涙腺が崩壊すること間違い無しです。気になる方は是非、一話からご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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